日本の現状における「不都合な真実」を各種データや、ニュース等をもとに明らかにし、それらに対する著者の考えを記した本。
「安い国」ニッポン、「貧乏」が頭を悪くする、特別扱いがすぎる「上級国民」、お金も仕事も奪われる若者、「一人一票が生み出す不平等他、読んでみれば「だよね~」と思わせる内容ばかり。橘玲の「言ってはいけない」シリーズの類書であると感じた。あるいは、本書のポジティブ版ともいえるハンス・ロスリング他の「ファクトフルネス」も本書の系列につながるものである。
なお、著者のあとがきにもある通りだが、本書をそのまま鵜呑みにするのではなく、「これって本当なのかな?」と思ったら自分で調べる癖をつける、という事がフェイクニュースがあたりまえのように流れる現代において、とても重要な習慣、あるいはスキルであるとも感じた。
読書状況:読み終わった
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評論
- 感想投稿日 : 2021年4月20日
- 読了日 : 2021年4月20日
- 本棚登録日 : 2021年4月17日
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