上司の不評をかって、社会部から文化部に左遷された記者・秋葉。飲み屋で真田と喧嘩になった事がきっかけで、真田は一度は挫折したプロ棋士に再挑戦する事に。丸坊主にタンクトップがトレードマークで言動も滅茶苦茶な真田。そんな彼に、左遷でクサッていた秋葉は次第に感化されていく。33歳の将棋バカの過酷なプロ棋士への道のり。盤上での、真田の後がない焦りと執念が熱かった。真田と秋葉の会話や、灰汁の強い脇役陣、飲み屋の女将・静との三角関係なども魅力的。

2021年12月3日

読書状況 読み終わった [2021年12月2日]
カテゴリ さ行の作家

一家3人を惨殺した罪で留置中、脱獄した少年死刑囚・鏑木。知性と思いやりに溢れる彼は、ある目的のため名前を変え、色んな場所で色んな人とのドラマを残す。決死の488日間。夢中で読んだ。彼と関わった人達によって目的は果たされたとはいえ、悲しすぎる。こんなにラストのやるせなさに震えた本は久しぶりに読んだ。今年のBest 5入り決定!

2021年12月2日

読書状況 読み終わった [2021年11月29日]
カテゴリ さ行の作家

烏賊川市シリーズ⑥ 今回は5編の短編という事もあり、いつもより鵜飼さんと流平君のギャグの応酬が割増してました。が、ミステリーとしても事件発生から解決のプロセスまでしっかり読ませてくれます。『腕、ちぎれます!立て札、折れます!腕、ちぎれます!立て札、折れます!腕、ちぎれる!立て札、折れる!』が爆笑!それにしても流平君、命がいくつあっても足りない…大家さんの登場がなし。

2021年11月26日

読書状況 読み終わった [2021年11月26日]
カテゴリ は行の作家

24年前に未解決となったカタリーナ失踪事件を手掛けた刑事ヴィスティングは、毎年の失踪日に会うなど、その夫と交流を持ち続けている。いつものように訪ねるが留守で会えなかったその日、同時期に起こった別の失踪事件に彼が関わっている事を知らされる。再び紐解かれる24年前の事件。カタリーナが残した暗号解読と、夫に揺さぶりをかける為、2人で出掛けた山小屋での3日間。釣りやハイキングと長閑な反面、2人の息詰まる心理戦に緊張感が高まる。登場人物や展開に派手さはないが、とても読み応えのあるミステリーだった。国家犯罪捜査局のスティレルの曲者ぶりも良い。

2021年11月23日

読書状況 読み終わった [2021年11月23日]
カテゴリ 海外作品

義父の借金のかたに公爵に売り飛ばされたエリザベス。その公爵に高級娼婦になるための技量を仕込んでくれと頼む。娼婦として兄の介護費用まで賄えるほどの稼ぎが将来に渡って出来るという自信がどこから来るのか?給金の前借りを頼むのに、その偉そうな態度は…とか、なんだかな〜な点があり、ちょっと入り込めず…母親の毒親ぶりにもドン引き…ジェルベイズはハメられたにもかかわらず、一応の誠意ある態度をみせたのだから、そこまで娼婦になる事に拘らなくとも、その時点で全て相談したら良かったと思う。が、スパイとか陰謀とかの話はおもしろかった。犯人は意外性なかったけど。
個人的には娼婦云々は必要ない気がした。主人公2人より、脇役陣の方がキャラクター的に魅力があったかな。

2021年11月20日

読書状況 読み終わった [2021年11月19日]
カテゴリ 海外作品

編集・ライター業の傍ら、とある事情から交通誘導員をしている73歳の著者。作業員との軋轢、ルールを無視したドライバーから理不尽な文句をつけられること、現場によっては朝から夕方まで食事はおろかトイレまで我慢する場合があること等々、ナルホド大変だな、と思いもするが、全体的に愚痴っぽい表現が多く、少し辟易もした。もっと違うアプローチで語ってほしかった。注釈がやたらと多いのも気がそがれる。思っていたものとは違ったといったところ。

2021年11月14日

読書状況 読み終わった [2021年11月14日]
カテゴリ 図書館(か行)

元刑事の河辺はかつての友の死をチンピラの若者、茂田から知らされた。彼が残した、遺産の在処を示す暗号。だがそれは、少年時代の5人が関わり悲劇を生んだ殺人事件を掘り起こすきっかけとなる。昭和、平成、令和と彼らの運命を狂わせ続けていたその真相は、40年前に見ていたものと全くかけ離れたものだった…。話が進むにつれ、河辺と茂田との間に生まれた奇妙な絆(?)も良かった。彼らの生き様が重くのしかかる濃厚なミステリー。

2021年11月14日

読書状況 読み終わった [2021年11月13日]
カテゴリ 図書館(か行)

前作で華麗にスパイへと転身したモンモランシーが、トルコでまさかの薬物中毒となっていた!頼みの綱のロバート医師は手術の大失敗で失意のドン底。セルヴィン卿は2人を連れてスコットランドで療養させるが、そこでは謎の幼児の死亡事件が起こり、ロンドンでは駅の爆破事件が勃発するという最悪のタイミング。しかし、ヘタレな所はあってもモンモランシーはやる時はやる男だった!2つの事件の真相は予想外に奥深く、個性豊かなモンモランシー達3人、その他脇役陣の魅力が増した2作目だった。ここで翻訳が止まっているのが非常に惜しまれる。

2021年11月9日

読書状況 読み終わった [2021年11月9日]
カテゴリ 海外作品

シリーズ16作目。研人のバンド『TOKYO BANDWAGON』のレコーディングをイギリスで行うことになり、藍子の家に滞在することになった我南人と研人、メンバー達。しかし到着した直後、マードックが美術品盗難事件の任意同行で警察へ行ったきり行方不明に…。イギリスが舞台でミステリー色が濃い長編ということで、いつもと違う楽しみ方が出来た番外編。個人的にタイトルがElton Johnの大好きな歌なのも嬉しい。

2021年11月5日

読書状況 読み終わった [2021年11月5日]
カテゴリ 図書館(さ行)

読まず嫌いの相場英雄さん初読み。ナニコレ!めちゃくちゃ面白いじゃないか!2年前の殺人事件の洗い直しを命じられた継続捜査班の田川と、大手企業の闇を暴こうとする記者の調査が交差する様にドキドとキ。地道な地取り・鑑取りと、捜査が進むに従ってリフィルが追加され分厚くなっていく手帳、田川の昭和感あふれる捜査スタイルが痺れる。食品業界の闇、そして、かつて世間を賑わせたあの大事件が盛り込まれており、深みのあるミステリーになっている。こういう泥臭い警察小説は大好物。最後に2発ほど小型爆弾が用意されているのも◎。

2021年11月4日

読書状況 読み終わった [2021年11月4日]
カテゴリ あ行の作家

シリーズ16作目。27年前の失踪事件の依頼を受けた野上。その依頼主は翌日、不審死を遂げる。洞窟内の館、江戸時代から伝承される神楽、第二の殺人。この背景で面白くない訳がない。俊介の、推理小説家兼名探偵・烏丸との出会いと、「探偵とはどうあるべきか?」の逡巡も読みどころ。実に11年振りの新作ということで、ゆっくり、じっくり読もうと思っていたのに、一気に読み終えてしまった。止められなかった…。あの頃、夢中になったシリーズは全く色褪せていませんでした!できれば、あまり間を開かずに次作が読めると嬉しいです。

2021年11月3日

読書状況 読み終わった [2021年10月30日]
カテゴリ あ行の作家

ヤラレタ!!幻冬舎の『パティシエの秘密推理』の改題モノだった!!

2021年10月30日

読書状況 読み終わった [2021年10月30日]
カテゴリ な行の作家

どこか軽薄な雰囲気の交番勤務の狩野。軽いお喋りかと思ったら、いつの間にか…。そんな彼の少しの不気味さと、犯罪者の苦渋の思いがクセになる連作短編5話。刑事から異動になったという過去のエピソードが読んでみたい!と思ったら4話5話で判明。どれも最後の一捻りに唸らされる。次は長編との事で楽しみ。この作家さんの文章から滲み出るこの雰囲気、好きだなぁ。読後ズッシリくる読み応え。面白かった!

2021年10月30日

読書状況 読み終わった [2021年10月23日]
カテゴリ は行の作家

19世紀イギリス。逃亡中の失敗で、全身に瀕死の重傷を負ったモンモランシー。外科医の実験台となる事で奇跡的に回復し無事、刑期を務めた後、出所となった。「お金持ちになる!」の野望を胸に、獄中で練り上げた計画を実行に移す。紳士と泥棒の二重生活が始まった。無数に走る下水道を駆使して鮮やかに宝石店を襲う様や、全くの別世界だった紳士としての嗜みを習得していく様子がとても面白い。様々なピンチも訪れるが、恵まれた運や知恵を絞って躱していく。ヨーロッパを巻き込む陰謀に関わるなど意外な展開を見せたラスト、続きが気になる!

2021年10月30日

読書状況 読み終わった [2021年10月21日]
カテゴリ 海外作品

地味な生物学者のアリソンは、双子の姉の頼みで数日、身代わりとなることに。姉のフィアンセに親友スペンサーを紹介されるが、その彼に一目惚れされた事でややこしい展開に。事情を知った後もアリソンに猛烈アタック。苦肉の策で、彼女の実験テーマに協力を志願することでチャッカリ子作りする約束を取り付ける。職業も怪しげだし、かなりのプレイボーイの彼に対し、男性経験のないアリソンが尻込みするのは当然。意味のない秘密主義でアリソンを傷つけちゃうし、実験云々言う前にちゃんと気持ちを伝えればいいのに…基本は紳士的で一途なので嫌いじゃない。最後まで引っ張ったスペンサーの職業には少し笑ってしまった。

2021年10月30日

読書状況 読み終わった [2021年10月29日]
カテゴリ 海外作品

侯爵主宰のハウス(婚活)パーティーに、姉の付き添いとして参加したサラは深夜の大雨の中でシャベルを担いだ侯爵マシューを見かけた。そして、自室で入浴している所をサラが覗き見しているのを見つけたマシュー。彼は資産家の娘と結婚しなくてはならない理由があるのに、誰からも見向きもされないオールドミスでお金もないサラにどうしようもなく惹かれつつ、夜な夜な庭園を掘り起こす。どこまでも誠実で時にはお茶目なマシューも、自分に自信がないけど、さして卑下する事もなく、利発で活動的なサラもとても好印象。靴の上にお座りしちゃうマシューの忠犬がとてもいい役目をしていた。
マシューの忠犬ダンフォースと、サラの愛犬デスデモーナの初対面のシーンがとてもお気に入り。

2021年10月19日

読書状況 読み終わった [2021年10月19日]
カテゴリ 海外作品

裕福な紳士が晒し台に乗せられた刺殺体となって発見された。曲者揃いの遺産相続人や婚約者達に終始翻弄されるハナサイド警視。そして第二の殺人が。それにしてもハナサイド警視、全くいいところなし…。晒し台に乗せられていた理由に注目していたので、この結果については残念だった。遺産をめぐる人間模様や、少し奇抜な会話で楽しませるのは、さすがロマンス界の大家といった感じ。

2021年10月15日

読書状況 読み終わった [2021年10月14日]
カテゴリ 海外作品

辛い出来事が次々とチャーリーに降りかかった上巻。だが、父が襲われ重傷を負った事で、避け続けていた姉のサムと再会し、少しずつ好転していく。事件の日、一緒にいたハックが上巻で語ろうとしていた事とは?28年前に姉妹に起こった悲劇の真実と、今回の事件に隠されていた怒りがこみ上げる真実に次々と気持ちを揺さぶられた下巻だったが、父と娘、姉と妹、妻と夫が再び家族としての姿を取り戻していくラストに安堵しつつ読み終えた。カリン・スローター、初読みだったけど、最高に面白かった!

2021年10月10日

読書状況 読み終わった [2021年10月9日]
カテゴリ 海外作品

研修医時代、過ちを犯し法医学者に転向した有。10年間も罪の意識に苛まれ続け、心を閉ざした彼に恩人から託された青年シリカは本名、国籍、経歴など謎だらけ。飄々とした彼が時折見せる危険な一面。その出会いは2人にどんな変化をもたらすのか?シリカの正体は?法医学者として有が携わった事件の結末は?様々な謎が提示されたプロローグ的な巻。有に生きる道を示した恩人の言葉が素晴らしかった。食べることは命を繋ぐ為のものと、食に関心のない有が、食卓を楽しみにするシリカにカレーを作るオマケの話が楽しかった。

2021年10月10日

読書状況 読み終わった [2021年10月10日]
カテゴリ は行の作家

父の仕事が原因で、目の前で母を射殺され、ギリギリ生還したサムとチャーリー姉妹。28年後、弁護士となったチャーリーは少女による銃撃事件に遭遇。少女の弁護を引き受け、無実を主張する父は何者かに襲われる。夫との別居に心乱れるチャーリー、重い後遺症を抱えながらも弁護士となって活躍している、疎遠になっていたサムとの再会など、下巻でどんな展開が待っているのか!?

2021年10月7日

読書状況 読み終わった [2021年10月7日]
カテゴリ 海外作品

Wシリーズ⑥長い年月を北極の海底深くで忘れられていた、核兵器を搭載した潜水艦。そのコンピューター・オーロラの暴走を危惧し、マガタ博士から停止を依頼されたハギリ。ダンマリを決めたオーロラとの対話は実現するのか?そして、作業中に見つかった、30年前に行方不明になっていたもう一つの潜水艦が見つかるが、乗組員の姿が消えていた…人間と人工知能の友情や、人間、ウォーカロン、人工知能の交流がとても面白い巻だった。

2021年10月4日

読書状況 読み終わった [2021年10月3日]
カテゴリ ま行の作家

通信圏内でしか生活できないHN圏内ちゃん。ある日ネット上で拾った些細な投稿から「左手を切断される連続殺人事件」に巻き込まれる。ネットに溢れるあらゆる情報や掲示板に集まる人達を駆使してジワジワ追い詰めていく。外出もままならない圏内ちゃんをあらゆる面でサポートするパートナー朔太郎の存在も良い。可愛い表紙であまり期待してなかったけど(←偏見)もっと早く読めば良かった。雰囲気はライトだけど、しっかりミステリー。シリーズ物なので楽しみ。

2021年9月28日

読書状況 読み終わった [2021年9月28日]
カテゴリ な行の作家

自分の本をケチョンケチョンに批評され、ため息をつく休職中の刑事兼ミステリー作家のソルジャー。同じく刑事の弟とその編集者の悪口を言い合っていたが、セミナーで初対面したベッツィに一気にメロメロ。彼女はストーカー被害に遭っていて…。独身主義のソルジャーと、ポッチャリ体型に悩むベッツィ。他にもロマンス小説に定番の要素が詰まってて、全体的に薄味なのですが、2人の面白い会話のやりとり、仲良しの弟、ベッツィの親友などキャラクターも良く、コメディタッチで面白く読めた。ミステリーはソコソコだけど、こういう雰囲気の話は大好き。他に翻訳されてないのが残念。
イケメンマッチョなソルジャーなのに、この表紙が…この表紙がことごとく私の妄想を邪魔してくれた!

2021年9月26日

読書状況 読み終わった [2021年9月26日]
カテゴリ 海外作品

シリーズ②ヒューを亡くし、アルコール依存症となっていたヘンリーの弁護士人生を救ったラリーから、殺人罪で起訴された少年の弁護を依頼された。同じゲイの立場として少年を救えるかとの事だったが、結局少年は自殺してしまう。ゲイコミュニティ、カミングアウト、ビジネス、色んな人の様々な要因が事件を難しくしていく。新たな恋人の両親との会話、エイズが進行いていくラリーなど、今回もヘンリーが心を砕く場面が多く、ミステリーよりも、ゲイとして生きる事の困難さ、エイズの恐怖など、当時の情勢や、恋愛・人間関係の方面で読み応えがあった。

2021年9月23日

読書状況 読み終わった [2021年9月20日]
カテゴリ 海外作品
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