魍魎の匣 (講談社ノベルス)

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本棚登録 : 3910
レビュー : 419
著者 :
葉明さん 京極夏彦   読み終わった 

2002年8月20日読了。以下、過去の日記から抜粋。

京極堂シリーズ第二弾の再読が漸く完了。
この作品はシリーズの中でも特に(身内では)人気がある作品で、
京極ファンならば一度は使ったことがあるはずの「みっしり」
という(あくまでも狭い範囲での)流行語まで登場した代表作。
しかし、私が覚えていたことといえば、
「みっしり」「ほぅ」「筥」「バラバラ殺人」程度。
だから、これまた新鮮な気持ちで読み返すことができたのである。
ちょっと情けなくも悲しい話ではあるけれど。

この物語の中でも京極堂は多くの言葉を語るわけであるが、
「悲しい生い立ちを負った者が全て犯罪者となるわけではない。
犯罪を起こす時には必ず何か契機がある」といった内容のことを
怒鳴るシーンがある。これは小説世界に限ったことではないのね。
私達は大なり小なり事件が起これば、犯人の情報が公開され、
その中で結構強引にでも辻褄を合わせようとすることが多々ある。
それは歴とした犯罪心理学における科学的実証法の一つでもあるけれど、
素人判断で当人の全てを決めようとするのはやや浅はかではないかと、
日頃からちょっと気にかかっていたことを京極堂が叫んでくれていた。
ちょっとびっくりして、ちょっとすっきりした。

レビュー投稿日
2010年3月21日
読了日
2010年3月21日
本棚登録日
2010年3月21日
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