西の魔女が死んだ (新潮文庫)

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本棚登録 : 33210
レビュー : 4302
著者 :
葉明さん 梨木果歩   読み終わった 

2002年1月19日読了。以下、過去の日記から抜粋。

最近、本屋に行くと、密かに気になる本があった。
いや、本そのものじゃなくて、「現在取り寄せ中」の文字が気になった。
それがこの本、『西の魔女が死んだ』である。
たまたま入った本屋に1冊だけポツンと置いてあったので早速購入。
内容は登校拒否にかかってしまった少女と祖母の交流を描いた物語である。
ただしそこで終わりではない、もう1つ、おばあちゃんは「魔女」なのだ。
優しくて料理上手で、よく気が利いて、さらに正しくて強い。
多感な時期であるまいがどうしても昂ぶった感情を抑えきれずにいても、
おばあちゃんは落ち着いて、丁寧な言葉でまいに語りかける。
子ども扱いではない、でも無理に背伸びをさせることもない話し方。
そんな2人の関係を見ていて、ふと思い出すのは私と祖母の関係。
私の祖母はもちろん魔女であるはずはないけれど(やたら観察力はあるが)、
私が幼い頃に感情をコントロールできないでいると、いつも助けてくれた。
お互いにもっと言葉が荒かったし、たまに喧嘩腰になったりもしたけれど、
大抵、祖母の言葉は私の心を和ませ、感情を静めてくれたものだった。

まいは言う、「おばあちゃん、大好き」と。
おばあちゃんが答える、「アイ・ノウ」と。

「アイ・ノウ」、全てを包み込んでなお余りある良い言葉だとつくづく思った。

レビュー投稿日
2010年3月21日
読了日
2010年3月21日
本棚登録日
2010年3月21日
5
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