人はなぜ危険に近づくのか (講談社+α新書)

  • 講談社 (2006年10月1日発売)
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感想 : 9
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散漫でまとまらない印象。社会科学系の欠点がモロに出ており、身近な例に解釈を加えて一般原則を導こうとする姿勢が顕著で、矛盾した記述も多い。Rustichini A, 2005, Science 310:1624-5100枚のカードの山が二つあり、右の方は赤と青のカードが50枚ずつ、よく切ったもの。左の方は赤か青、どちらか色が分からないカードが100枚、それぞれ裏返しに置いてある。一枚を引いて、赤か青か当てれば100ドル、というゲームの場合、どちらの山を選んでも1/2にもかかわらず、圧倒的に多数の人が50/50の山を選ぶ。また、参加費としては50/50 の山が$45、100/0の山は$42というのが参加者の希望額。曖昧さを嫌う傾向のため。ギリシャ神話にパンという半獣神がおり、昼寝の邪魔をされると大きな音をたてて怒るため、周りがびっくりする。これがパニックの語源。女性は保存欲求が強く、現状の変化を望まないため、ゴミ屋敷の主はほとんどが女性???

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2007年12月7日
読了日 : 2007年12月7日
本棚登録日 : 2007年12月7日

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