三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35)

著者 :
  • 講談社 (1989年4月11日発売)
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感想 : 97
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呂布ついに倒れ、曹操の天下が訪れる。劉備は皇叔として官職に就くが、曹操打倒のクーデターに加担したがため都を落ち延びることに。敗戦により関羽、張飛とも別れ、関羽は曹操の軍門に下る。名馬との出会い、そして曹操のもとにあっても忠義を失わない関羽の義侠心に惚れる。張飛はあいかわらずせっかちだが、知略に長けた一勝をあげ、劉備も愚を装って曹操を欺くなどなかなかの野心家。

だんだん三国志らしさが出てきた。
曹操の勝負運強さには驚く。玄徳もなかなか貫禄が出てきた。

登場人物が多く、名前がややこしいので混乱するが、読み出すと止まらないおもしろさ。

智慧に溺れたあまりに命を縮めた偏屈学者の一件は、耳に痛い。現在にも通ずる人間模様。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2014年10月3日
読了日 : 2014年10月3日
本棚登録日 : 2014年9月28日

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