倉橋由美子『聖少女』を読んだときに、この全集に収められている『結婚』も併わせて読んだ方がいいと聞き、図書館からこの全集 5巻だけ借りて読む。『聖少女』に登場する K と L が登場するのだが、主人公は L の方で、L の稀代な(しかし、現代的な目から見ると普通にも見える)結婚観とそれに翻弄される男の物語。あいかわらず文体が鼻について、ストーリーの面白さほどには楽しめず。
併録の『亜依子たち』は多重人格の少女とその家庭の異常さを描いた短篇で、こちらの方が面白かった。『聖少女』は最近読んだばかりなのでスキップ。創作ノートは駄文。創作ノートによれば『聖少女』の K と L は彼らは『蠍たち』『愛の陰画』にも登場するらしいので、機会があれば読んでみよう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年8月6日
- 読了日 : 2016年8月6日
- 本棚登録日 : 2016年8月6日
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