歴史は勝者の記録と言われるように、権力を奪った側が自分にとって都合の良い歴史を紡ぎ、流布していくのは世の習いだ。その誤謬を暴き、史実とその評価を定めることが歴史家の役割と言っても良い。この本は、近現代のアメリカがでっち上げ、世界に押し付けたアメリカの歴史を暴き、史実とその評価を新たにしようという試みだ。しかし、史料をごく稀にしか示さず、煽情的な文章で歴史を語る著者は、米国同様、自分にとって都合の良い歴史を書き散らしているだけであることに気がついていない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・地理
- 感想投稿日 : 2013年3月21日
- 読了日 : 2013年3月21日
- 本棚登録日 : 2013年3月21日
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