あらすじを読むと重い話。文章は軽快で読みやすく、本当に重い話なのかと錯覚するが、千数年を駆ける内容で重かった。人が神に、王にと、もてはやされ、人の幸せを享受できないままに崇め奉られる。その結果、神も王も孤独な長い時を生き続ける。神は眠ることも可能だが、王は人の短い生を見続け、過去の己がおかしてしまった悪行を千数年もの間悔やみ続ける。それが相手の命を削る呪いにもなるとは知らずに。とまぁ、堅い文章で書いたけど読みやすいし、せつないし、泣いてしまいました。どれくらいの生が残されるのかは不明だけど二人に幸あれ!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
角川ビーンズ文庫
- 感想投稿日 : 2018年5月22日
- 読了日 : 2018年5月22日
- 本棚登録日 : 2018年5月22日
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