淋しき王は天を堕とす 千年の、或ル師弟 (角川ビーンズ文庫)

  • KADOKAWA (2017年12月1日発売)
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本棚登録 : 53
感想 : 3

あらすじを読むと重い話。文章は軽快で読みやすく、本当に重い話なのかと錯覚するが、千数年を駆ける内容で重かった。人が神に、王にと、もてはやされ、人の幸せを享受できないままに崇め奉られる。その結果、神も王も孤独な長い時を生き続ける。神は眠ることも可能だが、王は人の短い生を見続け、過去の己がおかしてしまった悪行を千数年もの間悔やみ続ける。それが相手の命を削る呪いにもなるとは知らずに。とまぁ、堅い文章で書いたけど読みやすいし、せつないし、泣いてしまいました。どれくらいの生が残されるのかは不明だけど二人に幸あれ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川ビーンズ文庫
感想投稿日 : 2018年5月22日
読了日 : 2018年5月22日
本棚登録日 : 2018年5月22日

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