スティーブン・キングの中編小説4つを、春夏秋冬の4つのテーマでまとめたもの。うち3つはそれぞれ『ショーシャンクの空に』、『ゴールデンボーイ』、『スタンド・バイ・ミー』として映画化されている。
初めて読んだスティーブン・キング。このうち『ショーシャンクの空に』と『スタンド・バイ・ミー』は観たことがあって、特に『ショーシャンク』は読みながら、映像が浮かんできた。『スタンド』は観たのがだいぶ前だったので、有名な線路のシーン以外は映画を思い出せなかった。どっちも、後味が良い終わり方になっていて、余韻に浸ることができる。また、「あとがき」でも作者自身が書いているように、全体としてホラーではなくても、気持ち悪い描写がいくつか出てくるホラー的な要素が含まれている。でも読んでて面白いと思った。『ゴールデン』は、だんだん緊張が高まっていく感じの途中は面白かった。最後のあたりはよく分からなかった。「冬編」のBreathing Methodは意外と面白くて、読み始めの雰囲気からあんな話が出てくるとは思っていなかった。
『英語は多読が一番!』という本で紹介されていて読んだが、そこでは「描写に凝る作家で、隠喩や直喩を多用」と書いてあったが、全くその通りで、少し難しく感じた。見かけの量のわりに読むのに時間がかかった。(12/01/23)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月24日
- 読了日 : 2012年1月24日
- 本棚登録日 : 2012年1月24日
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