世界悪女物語 文春文庫

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本棚登録 : 330
レビュー : 38
著者 :
へなさん 2012   読み終わった 

悪女とは何たるものか。
本書には、意外な人物も屡々現れる。
小さな此の世界では、自身の持つ能力(容姿も含め)を理解し、それを利用して金銭を得る狡猾さを示す事が殆どだろう。其れ故に、国家権力と云う余りにスケールの大きな此の本の価値観を、現代人の私には些か計り知れない所が多い。
殺戮の残虐さよりも、恐らく権慾の方が尽きる事の無い分、悍しいのだろう。つい残虐な殺戮に目が行き勝ちだが、悪女の根底は其所に在る。

澁澤氏の文章には、矢張り感服させられる。臨場感に溢れる訳でも無く、ただ流麗さを感じさせる。

内容的には然程興味を懐けなかったが、こうした価値観や言葉に触れるのは決して無意義な事では無いだろう。

レビュー投稿日
2012年10月26日
読了日
2012年10月25日
本棚登録日
2012年10月26日
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