尊厳と聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。重層し、ときに現代とは反対の意味にさえ用いられた「尊厳」という言葉ををギリシャ、ローマからカント、カトリック(特にトマス・アクィナス)の思想を辿りながら解説している。
特に現代社会において「他者の尊厳」とどのように共存していくかという「寛容」の理解・実践のためにも、本書の議論は重要だと感じた。また、東洋と西洋の尊厳観の違いなども興味深い。
現在アリストテレスの勉強会に参加しているが、ここでの議論にも参考になりそう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
キリスト教
- 感想投稿日 : 2021年8月15日
- 読了日 : 2021年8月15日
- 本棚登録日 : 2021年6月12日
みんなの感想をみる