青い小さな葡萄 (講談社文庫 え 1-6)

著者 :
  • 講談社 (1973年8月1日発売)
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感想 : 1
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君、俺は、青い葡萄を地上に求めすぎるんじゃ、ないだろうか―。

この話の登場人物の一人、ハンツの台詞です。

フランスで働く青年伊原と、片腕を失ったドイツ人基督教信者ハンツが出会う。
互いに戦争による後遺症ともいえる異国での人種差別を経験している二人が、ある女性を探し求めるというストーリー。
ドイツ人・日本人・ポーランド人それぞれの視点から描かれる悲しみと葛藤。
テーマは悪の普遍性と、神の沈黙だと思います

自らの帰属するものは何なのか?
神を信じないならば創るしかないのか?
国家や人種から人は逃げられないのか?

短い話なのに非常に多くの問いがあるように感じて、ドキドキしながら読みました。

それと目に付いたのは、日本語の文章のうつくしさ。
風景描写がきわだって美しく、さらに、えらびぬかれた漢字と日本語のバランスがとても好みでした。

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感想投稿日 : 2008年4月16日
本棚登録日 : 2008年4月16日

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