だいぶ前に買ったものの、有川さん的恋愛描写が心臓に悪そうなので寝かせていた。この度自虐心が高ぶったので解禁。
高知から大学進学を機に京都へ出てきた友人が2人。2人とも大学卒業と同時に高知県内最大手の新聞社に就職。関西にひょっこり来たと思ったら、手土産は「カツオ人間」グッズ。なんなんだ、彼らの地元愛は。
有川さんも高知出身、「空の中」で高知弁をガンガンアピールしたと思えば、次はこの「県庁おもてなし課」である。しかも堀北真希ちゃん、錦戸亮くん、高良健吾さん、船越英一郎さんで実写映画化。なんなんだ、この高知推しは。
有川作品と言えば、恋愛きゅんきゅん要素過多で少女漫画並にかっこいい男性を描くことにかけて、定評があると思う。でも油断した。この作品には男女の愛だけでなく、家族の愛、なにより高知への愛が詰まっていた。
お節介な人だらけだ。掛水ら県庁のお役所感覚を指摘する由門も、清遠も、多紀も、佐和も。でもお節介されないと事態は動かないし、素直になれないし、くっつかない。
現実はじれったい人がいたとしても、見て見ないふりや個人の自由という名の放置で、進展しないまま、恋愛も事態もタイミングを逃してしまうのだろう。お節介の有り難みに気付く一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
恋に恋する。
- 感想投稿日 : 2013年10月17日
- 読了日 : 2013年10月16日
- 本棚登録日 : 2013年10月17日
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コメント 1件
hetarebooksさんのコメント
2014/02/04