流星ワゴン (講談社文庫)

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著者 :
hetarebooksさん ワケあり。   読み終わった 

死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳の永田は家庭にも会社にも居場所を無くし、そう思い詰めていた。
一人息子は中学受験失敗を機に家で暴れるようになり、妻からは離婚を切り出され、仕事はリストラされ…。病床にある父とも長年心の溝を埋められずに。

そんな彼の前に現れた古い型のワインレッドのオデッセイ。何かに操られるように乗り込むと、中には5年前間抜けな事故でこの世を去った橋本親子。

実の親子だから気が合うなんてことはない。ずっとずっと嫌いだった父。その父が自分と同い年の「チュウさん」「カズ」と呼び合う朋輩として現れたら…。

悪いことなんて何もしていないのに、人並みに幸せだったはずなのに、いつの間にか全てを失いかけていて、もはやその取り戻し方も分からない。不器用な人を描かせたら、重松さんはピカイチだと思う。

なんだか泣きそうになってしまった。だから重松さんは危険なんだ。

レビュー投稿日
2013年6月15日
読了日
2013年6月13日
本棚登録日
2013年6月13日
10
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『流星ワゴン (講談社文庫)』のレビューへのコメント

HNGSKさん (2013年6月26日)

ああ。何て素敵なレビュー。
ぐるぐると、いろいろ考えてしまいますよね、この作品。重松さんには、黒いのと白いのがありますよね。これは、どっちかというと、黒いの?かな。だからこそ、泣いておっけーですよhetareさん。オールおっけーです。

hetarebooksさん (2013年6月27日)

ayakoo80000さん

おっけー、ありがとうございます。あまのじゃく気質なので「泣ける!」みたいな評判を聞くと「泣いてたまるか!」となるのですが、

どうも親子ものには弱いようです…黒重松…他には「ナイフ」「エイジ」等かなぁ。白重松もざっくり突いてきますが…「なぎさの媚薬」のみ、ジャンルが…

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