魔王 (講談社文庫)

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本棚登録 : 22680
レビュー : 1975
著者 :
hetarebooksさん 疾走感。   読み終わった 

「モダンタイムス」を読んだ余韻が残るうちに。本来は「魔王」➡「モダンタイムス」と読むべきなんだろうけど、皆さんのレビューを見ていると「魔王」で不完全燃焼、という方も多いみたいなので「モダンタイムス」が面白かったので「魔王」でさらに遡る、という読み方で逆に良かったかも。

自分が思い描いた言葉を相手に腹話術のように喋らせることが出来る能力を持つ安藤。彼がその能力を使ってしようとしたことは…。

ネットしかり、ニュースしかり、情報の溢れている社会だけれど、大衆は自分で考えているつもりで実は踊らされているのかもしれない。ファシズム、ムッソリーニ。いつだって一人だけでは改革など起こせないのだから。

シューベルト「魔王」の歌詞を教わったときの怖ろしかった思い出が甦る、このタイトルだけで秀逸だと思う。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」「生徒諸君に寄せる」の活用も流石。

安藤の弟 潤也があのモダンタイムスの…。じゃんけんに負けない能力がこんなに汎用力あるとは。

アメリカ憎しのシーン。韓国や中国に向けた嫌悪感情はネットでもよく目にするが、実際はだしのゲンにもデマから叩き殺された中国、韓国人のエピソードが実話として描かれていたのだからアメリカにそれが向かうこともあり得ないとは言えない。

よくも悪くも影響力の少ない政治家揃いの政治にしらけた日本人の前に、犬養のような政治家が現れたら…。

レビュー投稿日
2012年8月3日
読了日
2012年8月3日
本棚登録日
2012年8月3日
3
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