ジャージの二人 (集英社文庫)

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本棚登録 : 1069
レビュー : 188
著者 :
hetarebooksさん ワケあり。   読み終わった 

2度の結婚に失敗し、3度目の結婚もうまくいっていない父。
妻から本気の婚外恋愛を告げられ、仕事も執筆も放棄しかけている息子。

軽井沢の別荘(と言えば聞こえはいいが、実際は携帯はほぼ不通で虫や黴との共存生活)で過ごす不器用なジャージの二人。
壊れてしまっているのになんとなく妻からの電話を待ちわびたり、相手の男とのあれこれを想像して落ち込んだり。

「永久(とわ)の愛なんてあり得ないということは既に思い知っているけど、永久が八十年もあるからつまずくのであって、八十年じゃなく十年ぐらいの永久の愛なら、誓い合えるかもしれない」という言葉がまた、結婚生活に破れた男のしょっぱさを醸し出す。

「ジャージの三人」になってからの展開もまた、もの悲しい。
余計な邪魔が入って壊れてしまったら、その異物が消えたとしてももう戻れないんだなぁ。
映画版は観ていないけど、堺雅人さんはイメージ通りだな。。

好きな人の高校時代の部活は弓道部で、県大会などにも出場していたと聞き、あのかっこいい和服で弓を引いていたのかと思いきや、「いや、ジャージで」とはにかむ姿にキュンとし、その頃に知り合っていたかったとほぞをかんだ。ジャージ姿を見たいと思うのなんて後にも先にももうないだろう。

レビュー投稿日
2013年11月25日
読了日
2013年11月25日
本棚登録日
2013年11月25日
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