聖少女 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1018
レビュー : 128
著者 :
hetarebooksさん 夢か現か。   読み終わった 

中学生のころ、倉橋由美子の描く残酷で美しい世界に傾倒していた。
解説の桜庭一樹氏と全く同じく、森茉莉「甘い蜜の部屋」尾崎翠の「第七官界彷徨」も高校生で
読んでいたから、なんともわかりやすく「少女小説」に魅せられていたのだろう。

今読んでもこの文章の完成度の高さは独特だと思う。退廃的でどこか谷崎っぽいかな?
「近親相姦」それも父と娘の、このタブーを軽薄に未紀という天性の嘘つきな少女の告白と、食えない「(自称)未紀の婚約者」Kの視点から描いたこの作品。
登場人物の誰のことも好きになれないけど、「聖性」と「悪」をここまで美しく描けるのは並大抵ではないなぁ。

「サロメ」のようにビアズレーの挿画で出してほしい。

レビュー投稿日
2012年9月6日
読了日
2012年9月6日
本棚登録日
2012年9月6日
4
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