ゴールデンスランバー (新潮文庫)

4.11
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本棚登録 : 22821
レビュー : 1714
著者 :
hetarebooksさん 疾走感。   読み終わった 

珍しく、映像が先で原作を読むまで三年位経っていた。当時一緒に観た友人も伊坂フリークで、色々感想を言い合ったものだ。

大統領暗殺の濡れ衣を着せられたオズワルドのように、首相暗殺の犯人にされ、訳もわからないまま逃げ回る青柳。映画では堺雅人さんが演じていたはず。なるほど二枚目ではあるが、悪意に満ちた犯人にも見えなくはない。(ちなみにカズは劇団ひとりが演じた)

立ちはだかる大きな陰謀、キーマンたちは消され、追い詰められる青柳。
ターゲットにされた恐怖と理不尽さに戸惑い、怒りながらも逃げ続ける彼を手助けするかつての仲間たち。

よくまあこれだけの伏線を全て綺麗に回収出来たなぁ…

お話としては犠牲者が多くやりきれない気持ちになるけれど、いつか伊坂さんマジックで他の作品に登場する青柳がみたいなぁ。

レビュー投稿日
2012年11月11日
読了日
2012年11月10日
本棚登録日
2012年11月10日
5
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『ゴールデンスランバー (新潮文庫)』のレビューへのコメント

kwosaさん (2012年11月11日)

「伊坂さんマジックで他の作品に登場する青柳」いいですね。
映画も面白かったですが、やはり再読してわかる原作の凄さ。
再読すると第三章は、「若者たちが、『〜アメリカみたいだ』と嘆いていた」や「森の声も聞こえなかった」という記述から、このノンフィクションライターがおそらく青柳であろうことがわかります。そう考えると青柳は日の当たる世界できちんと生活し、あの事件の真相を白日の下にさらそうとしている、本当の意味で逃げ切ったのだと思われます。
作中にノーマルENDとは別に真ENDをまぎれこませるとは「伊坂幸太郎すげぇ!!」って思ってしまいます。

hetarebooksさん (2012年11月14日)

kwosaさん

そうそう、「百聞は一見に如かず」と言いますが小説の映画化の場合しばしば逆の、(聞くと読むは違いますが)現象が起こりますよね。

伊坂さんのように小ワザをたくさん仕込む作家さんは特に。。。

青柳の実家に届いた「痴漢は死ね」にあやうく泣きそうでした。
本当に読めば読むほど追いかけたくなる作家さんですよね。

kwosaさん (2012年11月15日)

hetarebooksさん
コメントありがとうございます。
いやあ、僕もまさか「痴漢は死ね」なんて言葉で目頭が熱くなるとは思いませんでした。
伊坂作品を読み慣れてくると、ついつい「これが伏線かな」なんてひねくれた読者になりがちなんですが、いつもさらに上をいき楽しませてもらっています。
エンタテインメント性たっぷりでありながら、人間の心の機微も感じさせる稀有な作家さんですよね。
同時代に「伊坂幸太郎」を読める幸せをあらためて噛み締めています。

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