青年のための読書クラブ (新潮文庫)

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本棚登録 : 1747
レビュー : 159
著者 :
hetarebooksさん シュール。。   読み終わった 

東京山の手にある聖マリアナ学園。幼稚舎から高等部までは同じ敷地内にある同じ学び舎に通う。生徒には政治家の娘や子爵の血を引く良家の子女が多く、清楚な彼女たちはクリーム色の制服をまとい、たおやかな様子。

と、いかにもな設定で始まるのだが、良い意味で予想し得ない方向へ…。

居場所を見つけられずにいた下町育ちの転入生が、ある人物の指導を受けて学園の「王子」に変身したり

創始者マリアナの秘密に迫ったり、

時代の移ろいと共に成金の娘たちが学園に増殖し、権威が揺らいだり

大人しい赤面症の娘が突然ロックバンド「人体模型の夜」を結成したり

謎に包まれた「ブーゲンビリアの君」に恋い焦がれたり

桜庭作品で一番好きかもしれない。
この悪ふざけ、良い!

また、うろ覚えの「シラノ・ド・ベルジュラック」や「マクベス」、未読の「緋文字」、「紅はこべ」など古典名作が命を吹き込まれて鮮やかな存在感。

我が母校にも後輩から熱い視線を浴びてアイドル化している子、いたなぁ。長身でスポーツ万能、ボーイッシュな王子様。皆が創り上げるイメージとは違って、本人は普通に可愛い乙女だったりしたみたいだけど。

レビュー投稿日
2012年10月29日
読了日
2012年10月29日
本棚登録日
2012年10月29日
4
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