直木賞作家3名を含む豪華執筆陣。朝井まかて「妻の一分」は、唐之介なる語り手がユニーク。事件が綱吉の治世で起こったことを強く印象付ける。夢枕獏「首無し幽霊」は、「陰陽師」と「大江戸釣客伝」を足して二で割ったよう(笑)。梶よう子「雪の橋」は、吉良家家臣目線で討ち入りを語る。吉良家死者は17人。当然彼らにもそれぞれ愛しい人生があったのだ。諸田玲子「与五郎の妻」は、義士の元妻目線。別れたくないのに別れざるを得なかった家族。泣かせる。 山本一力「笹の雪」は、討ち入り日の泉岳寺の様子を描いていて興味深い。
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- 感想投稿日 : 2017年5月13日
- 読了日 : 2017年5月13日
- 本棚登録日 : 2017年5月13日
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