穂村弘さんの『ぼくの宝物絵本』を読んで気になっていた本。アンデルセンの物語をなんと高野文子さんのペーパークラフトで。
兵隊が魔法使いを騙して手に入れた古い火打ち箱。打つと大きな犬がやってきてなんでも望みをかなえてくれる。お金を得て家を得て九死に一生を得てお姫様を得て。想像していた勧善懲悪じゃない。なんて理不尽アンデルセン。
ペーパークラフトが物語の不穏さを引き立てる。ペーパークラフトだからこその光と影の効果、立体感による迫力。これは忘れられない絵本になるな。強烈でおもしろい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月26日
- 読了日 : 2022年10月16日
- 本棚登録日 : 2022年10月16日
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