- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488010546
作品紹介・あらすじ
人間としての精神を失い、捕食本能に支配された〈餓えた奴ら〉により、社会が完全に崩壊したイギリス。荒廃した街で発見された、奇跡の少女メラニー。持たないはずのものをもつ健気な彼女は、この世界の救世主なのか? ロンドンの北の隔絶した軍事基地で研究が進められるなか、緊急事態が勃発。メラニー、彼女が大好きな教師、科学者、兵士ふたりの極限の逃避行がはじまる――。一気読み必至、圧巻のエンターテインメント長編! 映画化決定。
感想・レビュー・書評
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終末・ゾンビ・ロードノベル。←大好物\(^o^)/人間の脳に寄生するキノコが原因で奇病が蔓延し文明が崩壊。寄生された人間はゾンビ状態になり人間を襲うようになる。しかし主人公メラニーのような、寄生されながらも自意識をもち学習する特別な子供たちが発見され、軍の施設で研究が進められるが…。絶望的な逃避行なのに、読者がそんなに悲観的な気持ちにならないのはメラニーの存在のためか。作中に出てくるオフィオコルディセプスが実在し、アリに寄生してゾンビ化させ、実際にキノコが生えるのには驚く。
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面白かったけどね、救いはない…のかな。
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キノコの一種オフィオコルディセプス・ユニラテラリスに脳を乗っ取られて、人類の大半がゾンビ化し、ハングリーズ(餓えた奴ら)と呼ばれるモノになった未来。場所はイギリス。ロンドンの北の隔離された軍事施設で、ハングリーズとなったにもかかわらず、知能を失っていない子ども達を研究する集団。その中でひときわ優秀な頭脳を持つ少女メアリー。
軍事施設がハングリーズを利用したジャンカーズ(廃品漁り:生き残りの人類で無頼漢の集団)たちに襲われ、施設の生き残り四人(パークス軍曹、ギャラガー一等兵、ジャスティノー、コールドウェル博士、メラニー)が、ハングリーズだらけの中を、人類の拠点都市ビーコンに向かうという物語。
人類にとってはバッド・エンドだが、一旦崩壊した文明は復活することを予想させるエンディング。前半は、舞台設定を理解するのに時間がかかり、もたつき感があるが、後半は怒涛の展開で、楽しめた。 -
面白かった!なんでそうなっちゃったの?これからどうなっちゃうの?が、スッキリ説明されていてモヤモヤ感ゼロなうえに、脱出行は、もはや冒険小説のハラハラドキドキ感。楽しい読書でした。
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映画を見たのでキャラクターをイメージしやすかった。面白かったが暇つぶしにしては量が多すぎ。
ところどころ聖書や神に対する、洗脳的嘲笑や冒涜が目立ち、読んでいて苦痛であった。ゾンビ物が好きであるのだが、もう読むのやめようと思う。しかも翻訳なので日本人作家よりも、登場人物が外人さんゆえに、感情移入しずらかった。 -
「中間的存在」である少女が自分の存在について何を考え、どのような選択・決断をして生きていくのか、その少女の周囲の人たちが何を考え、何を思い、どのような心情の変化を起こしながらその少女と時間を過ごしていくのかを考えながら読むとなかなか面白い。最後の少女の決断を知ったとき、タイトルの意味を知り、納得できると思う。文章やストーリーは平易なので、一気に読み進めることもできるので、ぜひ読んでいただきたい。
少し残念に思ったところは、もう少し膨らませてほしいと思うところがチラホラあったところ。