毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)

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本棚登録 : 510
レビュー : 64
hichakkoさん オススメ小説   読み終わった 

殺人の罪で死刑囚となったイレーナは、死刑執行日に「絞首台に行くか、それとも最高司令官の毒見役となるか」の選択を迫られる。
しかし毒見役には人権も自由もなく、前任者たちはいずれも無残な死を迎えている。絞首台なら簡単に死ぬことができるが、毒見役になれば残りの人生を毎日死と隣り合わせで生きることとなる。
そんな残酷な選択を彼女に与えたのは、イクシア領の防衛長官のヴァレク。イレーナは毒見役を選び、ヴァレクの元で毒見の訓練を受けることになるが、その選択が国を揺るがす陰謀と自分の過去が複雑に絡み合う過酷な運命へと繋がっていく。

すっっっごく面白かったです。全力でオススメします。
「ハンガー・ゲーム」や「炎と茨の王女」が好みだったらこの小説はまず外れません。この二つに続く面白い小説が見つけられてとても満足。
一度読み出したらうっかり250ページ(本の半分)を読んでしまい、その次に読み始めたら最後のページまで読んでいました(笑) 500ページを超える小説なんですけどね…。
読み始めた日が休みだったら、最後のページまで一気に読んでいたかもしれません。それくらい、面白かった。

まず毒見役、という設定が他になくて面白い。
容赦ないヴァレクの鬼訓練をこなしていくわけですが、世話役に嫌がらせされたりするわけですよ。また、イレーナが殺してしまった男の幽霊が彼女に付きまとい、さらにその男の親は将軍なので、彼女が生きてるの許せないから命を狙ってくるという。ただでさえ毒の危険にさらされているのに、普通に命も狙われているというこのハラハラ感。
そんなデッドオアアライブな毎日を、自分の持ち前の機転で乗り越えて行くイレーナがすごい。特に演習で脱走者役になった時が楽しかったです。あのヴァレクに「信じられない奴だな」とまで言わせたんですよ!

物語の展開のどうなるか分からないハラハラ感に加えて、恋愛のドキドキ感もちゃんとあるのがまた良かったです。
もう最初っからヴァレク。アメリカの女子高生じゃないけど、私もヴァレクにぞっこんですよ(笑)
最初から最後までほぼずっと一緒な相手役だったので、もう嬉しくて嬉しくて。徐々にヴァレクさんの態度が優しくなってくのが分かるし、イレーナがピンチの時にたいてい来てくれるのが彼ですからね!
でも立場があれですから、最後らへんまで甘い展開はないんですけど、だからこそ最後の数十ページが盛り上がる盛り上がる。やっとデレが来た! みたいな(笑)
イレーナもツンデレですからね~。

次巻の「イレーナの帰還」も大変楽しみです。
というかこの著者さんの作品はぜひ全部訳して欲しいです。
訳者の方も上手で、違和感なく物語を読むことができました。

レビュー投稿日
2016年4月19日
読了日
2016年4月19日
本棚登録日
2016年3月9日
4
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