訳書ではなく原書を読了。

2014年9月23日

読書状況 読み終わった [2014年9月23日]
カテゴリ 哲学

ジャーナリストの立花隆氏による知的生産術。1984年刊行です。

本書は、大きく3つの話題を取り扱っています。すなわち、インプットの仕方、アウトプットの仕方、そして、インプットからアウトプットに至るプロセスです。
著者は、上記のいずれについても、最適な一般論は存在せず、読者に対して「自分で自分の方法論を早く発見すること」を勧めています。

特に興味を引いたのは、川喜田二郎氏のKJ法は役に立たないと喝破している点です。また、無意識層の持つポテンシャルが重要だとし、読書による無意識層への知識の蓄積についての説明がユニークであると思いました。

流石にインプットとアウトプットに使用するデバイスについては古さを感じますが、考え方については、幾つかの示唆が得られる良書だと思います。

なお、目次構成は以下のようになっています。

1 情報のインプット&アウトプット
2 新聞情報の整理と活用
3 雑誌情報の整理について
4 情報検索とコンピュータ
5 入門書から専門書まで
6 官庁情報と企業情報
7 「聞き取り取材」の心得
8 アウトプットと無意識の効用
9 コンテ型と閃き型
10 材料メモ・年表・チャート
11 文章表現の技法
12 懐疑の精神

2013年12月23日

読書状況 読み終わった [2013年12月23日]
カテゴリ エッセイ

立花隆氏による宇宙飛行士のノンフィクションです。1983年刊行。

本書は、人間存在の本質、この世界の存在の本質に関わる問題を取り扱ったものです。
すなわち、宇宙から帰還した宇宙飛行士にインタビューを行い、宇宙体験による彼らの内面的な影響についてのものです。

宇宙飛行士は宇宙体験から強い精神的インパクトを受けるようで、以下の目次に示すように、多種多様な形で宇宙飛行士のその後の人生に影響を与えています。特に、神の存在を感じる等、その人の宗教観への影響についての内容が多く、大変興味深いです。

実際に宇宙に行った人のみが知り得る意識の変容について、ここまで詳しく掘り下げ、その結果を活字にした著者の仕事は偉業だと思います。

宇宙からの帰還
第一章 上下・縦横・高低のない世界
第二章 地球は宇宙のオアシス
神との邂逅
第一章 伝道者になったアーウィン
第二章 宇宙飛行士の家庭生活
第三章 神秘体験と切手事件
狂気と情事
第一章 宇宙体験を語らないオルドリン
第二章 苦痛の祝賀行事
第三章 マリアンヌとの情事
政治とビジネス
第一章 英雄グレンとドン・ファン、スワイガート
第二章 ビジネス界入りした宇宙飛行士
第三章 宇宙体験における神の存在認識
宇宙人への進化
第一章 白髪の宇宙飛行士
第二章 宇宙体験と意識の変化
第三章 宇宙からの超能力実験
第四章 積極的無宗教者シュワイカート

2013年11月17日

読書状況 読み終わった [2013年11月17日]

大前研一氏による日本経済論です。2010年刊行。

本書は、同著者の『大前流 心理経済学』の応用編とのことです。
両者を通じたテーマは「心理経済学」「その気にさせる経済学」というもので、消費意欲が低下している現状に対する現状分析と、その対策がメインとなっています。

目次構成は以下のようになっています。
プロローグ 経済学は、もう未来を語れない
第1章 (現状認識)
”縮み志向”ニッポンと「心理経済学」
第2章 (目前にある鉱脈)
拡大する「単身世帯」需要を狙え
第3章 (外なる鉱脈)
「新興国&途上国」市場に打って出る
第4章 (規制撤廃が生む鉱脈)
真の埋蔵金=潜在需要はここにある
第5章 (20年後のグランドデザイン)
「人材力」と「地方分権」で国が変わる
エピローグ (発想の転換)
そして個人は「グッドライフ」を求めよ

著者は国内の個人金融資産と世界の富裕層の資産が日本国内で有効活用されるような雰囲気、政策が必要と主張します。
大前節は相変わらずですが、文章は論理的でボリュームも適度なので、とても読みやすく、著者の考えもすんなりと理解できます。日本経済の今後を考える上で多くの知見が得られる一冊でした。

2013年11月4日

読書状況 読み終わった [2013年11月4日]
カテゴリ 金融・経済

原題は「Renaissance」。
日産自動車社長兼最高経営責任者のゴーン氏による経営論です。2001年刊行。

目次構成は以下のようになっています。
Ⅰ部 形成期
Ⅱ部 ミシュラン
Ⅲ部 ルノー
Ⅳ部 日産
Ⅴ部 家族・世界

本書は、ビジネス・キャリアと共に、著者の出自から現在までの半生を綴ったものです。
ミシュラン、ルノー、そして日産と、キャリア・アップを重ねていく中で、著者が現場で経験したマネジメント上の課題と解決方法や私生活の課題などが克明に述べられています。

Ⅰ部の形成期において、家族の出自や大学生活等の描写があり、人間味溢れる物語から始まり、本書終盤のⅣ部 日産リバイバル・プランへの挑戦に至るため、多少なりとも感情移入しながら読み進めることになり、理性と感情の両面から楽しめることができました。

2013年11月4日

読書状況 読み終わった [2013年11月4日]
カテゴリ ビジネス

原題は「HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE」。1936年刊行です。

著者デール・カーネギー氏は成人教育、人間関係研究の先覚者であり、指導を行うにあたって使用するテキストとして本書を著したとのことです。

目次構成は以下のようになっています。
Part1 人を動かす三原則
Part2 人に好かれる六原則
Part3 人を説得する十二原則
Part4 人を変える九原則
付 幸福な家庭をつくる七原則

上記目次から分かるように、人間関係の問題が中心となっています。
記述内容は、理論的なものというよりは、実践的であり、豊富な実例を交えて平易な文章で分かり易く説明がなされているため、非常に読みやすく感じました。堅苦しく構えず、気軽に読める一冊だと思います。

2013年11月3日

読書状況 読み終わった [2013年11月3日]
カテゴリ 自己啓発

文化人類学者の川喜多二郎氏による、創造性開発の入門書。1970年刊行です。

本書は、同著者による『発想法』の続編にあたります。

前書は、KJ法を含めた創造性開発の手法について、概要をまとめたものでしたが、実践的な内容の説明が不足していたため、これを補うために本書が書かれました。

目次構成は以下のようになっています。
Ⅰ 現代の危機状況を打開するために
Ⅱ 探検のしかたについて
Ⅲ グループ編成を経てA型図解化まで
Ⅳ B型文章化と累積的活用
Ⅴ 創造への道
Ⅵ 組織と研究への適用

本書では、具体的な応用例や講習会の実例を豊富に示しながら、KJ法の活用方法を懇切丁寧に解説しています。ただ、KJ法を習得するためには、前書と本書による独学では不十分であり、経験ある講師による指導が必要のようです。

KJ法を活用するかしないかは別として、本書によって理解が深まることは間違いないので、KJ法が何たるかを知るには、本書と前書を併せて読む必要があると思います。

2013年10月31日

読書状況 読み終わった [2013年10月31日]
カテゴリ 自己啓発

原題は「Concept of the Corporation」。
社会生態学者ドラッカー氏による企業論、1946年刊行です。

目次構成は以下のようになっています。

第Ⅰ部 産業社会は成立するか
第1章 企業が基盤となる産業社会-企業は人の生き方を規定する社会的組織である

第Ⅱ部 事業体としての企業
第2章 事業を遂行するための組織-人間活動を組織化するための道具たる企業
第3章 分権制の組織と原理-独立性と責任を与えつつ、一体性を保持する仕組み
第4章 分権制をいかに機能させるか-完全ならざる組織を動かす
第5章 社外パートナーとの連携-共通の利益基盤にもとづく協力関係
第6章 分権制はすべての答えか-産業秩序の基本原理としての普遍性

第Ⅲ部 社会の代表的組織としての企業
第7章 個の尊厳と機会の平等-アメリカを支える信条
第8章 産業社会の中流階級-経営への入り口か、行き止まりのポストか
第9章 働く者の位置づけと役割-人は仕事に誇りをもつとき成長する

第Ⅳ部 産業社会の存在としての企業
第10章 企業の存続と社会の利益-大規模と独占は反社会的か
第11章 生産活動の目的-利潤動機は人間本来のものではない
第12章 完全雇用の可能性-自由企業体制においても雇用は維持できる

終章 成功を原因とする失敗-エピローグ(一九八三年)

日本語版への序文にあるように、本書は企業を内側から見た数少ない研究です。企業と企業がもたらした組織社会についての研究においては、内部から見るアウトサイダーの目が必要であるとし、1943年に著者が外部招聘研究者としてゼネラルモーターズを研究した結果が本書です。

タイトルにあるように、本書は企業のコンセプトについてのもの。すなわち、組織と構造、マネジメント、戦略、人の位置付けと役割、人的資源の生産性、そして権力と秩序の正統性に関する問題を取り上げ、明らかにしています。

体系としてのマネジメントを生んだ古典のひとつであり、多くの洞察が得られる教科書であることは間違いありません。

2013年10月20日

読書状況 読み終わった [2013年10月20日]
カテゴリ ビジネス

医学教授の岩田健太郎氏によるワクチン論。2010年刊行です。

目次構成は以下のようになっています。
1章 ワクチンをめぐる、日本のお寒い現状
2章 ワクチンとは「あいまいな事象」である
3章 感染症とワクチンの日本史-戦後の突貫工事
4章 京都と島根のジフテリア事件-ワクチン禍を振り返る
5章 アメリカにおける「アメリカ的でない」予防接種制度に学ぶ
6章 1976年の豚インフルエンザ-アメリカの手痛い失敗
7章 ポリオ生ワクチン緊急輸入という英断-日本の成功例
8章 「副作用」とは何なのか?
9章 「インフルエンザワクチン」は効かないのか?-前橋レポートを再読する
10章 ワクチン嫌いにつける薬

著者は、日本の予防接種(ワクチン)は、先進国の中ではかなり遅れていると主張し、本書にて、著者の臨床医としての現場の経験から予防接種のあり方を提言しようと試みています。

日本が予防接種行進国になっている原因についての説明では、作為過誤(ワクチンを打って被害が出る)と不作為過誤(ワクチンを打たずに病気が流行る)のディレンマから始まり、メディアなどに「より批判されない方」を選択する行動原理に至ります。
上記のダブルバインドの状況では、「ワクチンの要否」のような一意的な態度を取るべきではなく、全ての状況をあるがままに受け止め、落とし所を探りにいく態度を取るべき、というのが著者の主張です。

本書では、予防接種の議論における「好き嫌い」と「正邪」の切り分けを狙ったものですが、歴史的事実とその根拠資料を明らかにしつつ、分かりやすい図表を提示することで、目論見の大半は成功しているものと感じました。

巻末には参考文献と年表も添付されていて、予防接種についての良き入門書でもあるのではないかと思います。

2013年10月3日

読書状況 読み終わった [2013年10月3日]
カテゴリ 社会

経済評論家の山崎元氏による資産運用指南書。2013年刊行。

本書は、2008年末に刊行された前書の改訂版です。

第一章で、著者が推薦する運用方法の結論を細かい理由の記述無しで明示し、第二章でその納得のための説明が詳細になされています。続く第三章では、NISA(小額投資非課税制度)と確定拠出年金の利用法を説明、そして最後の第四章で、お金の運用に関連するレクチャーを10点掲載、というのが本書の構成です。

今回の改訂版では、第三章が丸ごと新たに追加されています。NISAと確定拠出年金それぞれの利用法、更には両者の使い分けについて著者の持論が披露されており、大変興味深い内容となっています。

全体を通したマイルドな語り口や論点を絞りつつ各トピックの是非を明確にしている点は前書から変わらず、好感が持てる良書だと思います。

2013年9月29日

読書状況 読み終わった [2013年9月29日]
カテゴリ 金融・経済

経営学者の野中郁次郎氏による経営論。1999年刊行です。

目次構成は以下のようになっています。

第1章 情報から知識へ
第2章 二十一世紀の経営革命
第3章 第五の経営資源
第4章 「場」をデザインする
第5章 成長戦略エンジン
第6章 創造パラダイムの経営

本書では、経営において知識が持つ重要性や活用法を説いています。その中で、ナレッジマネジメントは、個々人の知識や企業の知識資産を組織的に集結・共有することで効率を高めたり価値を生み出すことであり、そのための仕組みづくりや技術の活用を行うことと定義しています。

また、知識創造のプロセスは、暗黙知と形式知からなる相互作用で説明されるとし、それは、主観的で言語化・形態化困難な暗黙知と、言語または形態に結晶された客観的な形式知の相互変換であると説明しています。

更に、知識創造のプロセスを共同化、表出化、結合化及び内面化の4つの要素から成るSECIプロセスというものでモデル化しています。

本書は、著者のこれまでの著作をまとめたような内容になっているのですが、新書という限られたボリュームの中に収めているため、いくらか駆け足の説明になっているように感じました。
ただ、巻末に参考文献リストがあるので、楽に詳細を調べることができそうです。

知識を体系的に取り扱うという意欲的なテーマであり、興味深く読むことができました。

2013年9月29日

読書状況 読み終わった [2013年9月29日]
カテゴリ ビジネス

日本画家の千住博氏による美術論。2004年刊行です。

本書は京都造形芸術大学の授業が基になっています。

美術に対する熱の入った著者の持論が展開され、著者の美術に対する真摯な姿勢と終始一貫した主張が伝わってくる内容でした。

芸術を志す生徒に向けた内容ですが、画家の精神を垣間見ることができ、美術を生業としない一般の人が読んでも得るところは多いと思います。

「絵を描くということは、自分にないものを付け加えていくことではなくて、自分にあるものを見つけて磨いていくということ。」
本書の最初の1文に、著者のメッセージが凝縮されているように思います。

国際的な作家が日本から出て行って欲しいと言う、著者の願いが込められた良書でした。

2013年9月28日

読書状況 読み終わった [2013年9月28日]
カテゴリ エッセイ
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文化人類学者の川喜多二郎氏による、創造性開発の入門書。1967年刊行です。

野外科学の必要性から始まった「発想法」。それは、「データそれ自体に語らしめつつ、いかにして啓発的にまとめたらよいか」という課題から始まったと言います。

構成は以下のようになっています。
Ⅰ 野外科学-現場の科学
Ⅱ 野外科学の方法と条件
Ⅲ 発想をうながすKJ法
Ⅳ 創造体験と自己変革
Ⅴ KJ法の応用とその効果
Ⅵ むすび

本書では、KJ法を考えるに至った経緯が詳細に述べられており、著者の経験から、科学の全過程を以下の三つに分類する方法を提示しています。
書斎科学:問題提起を頭の中で行い、次いで推論過程に重きを置いて結論に到達する過程。
野外科学:問題提起からフィールドワークを通して推論を導く、仮説発想の過程。
実験科学:推論から実験を行うことで仮説を検証する過程。
上記分類において、KJ法の位置付けは、野外科学的方法のなかの発想法部分の中核的技術にあたるとのことです。

計画技法としての手順としては、まず、ブレーンストーミング式の情報やアイディアの集積をやり、第二にその結果をKJ法で構造計画に創りあげ、さらにPERT法によってその構造計画を手順の計画に展開するといったもの。
分析的であり、データはなるべく定量化しようとし、そして法則追求的なデカルト的方法論に対し、KJ法は総合的であり、データを定性的に扱い、そして独自性や個性を追求する面を開拓するものだと論じます。

本書を読む限り、KJ法の具体的な作業自体は表面的には難しそうにありません。ただ、思考を見える化するという、高度な知的活動であるだけに、実践してみないことには難易度や効果は分からないと思います。

なお、本書の続編として、KJ法の詳細について解説がなされた「続・発想法」が同著者から刊行されています。

2013年9月23日

読書状況 読み終わった [2013年9月23日]
カテゴリ ビジネス

「ごくろうさま」や「おかげさま」、「つまらないものですが」等、英語で表現しにくい表現の英訳をまとめた本。1999年刊行です。

多岐に渡る内容をテーマ別に章を分けて整理されており、章毎のボリュームはコンパクトに纏められています。

日常生活では余り使うことは無いですが、「侘び」「寂び」といった日本文化固有の語句もあり、なかなか興味深い所もありました。

2013年9月22日

読書状況 読み終わった [2013年9月22日]
カテゴリ エッセイ
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1995年に刊行された統計学の入門書です。

本書は、統計学の多様な内容を体系的かつ平易にのべることを目的とされています。
社会や自然の集団現象の把握や理解、あるいは、それを情報として分析・処理する人々のために書かれたものであり、以下のような内容となっています。


第Ⅰ部 統計学とは何か
第1章 統計と統計学
第2章 統計学の歴史
第3章 統計学の対象と方法

第Ⅱ部 統計資料の作成と利用
第4章 社会的集団現象と統計資料 -社会統計学の課題と方法-
第5章 統計資料の種類と体系
第6章 統計資料の作成 -過程と方法-
第7章 統計資料の利用と統計指標
第8章 社会統計学の現状と課題

第Ⅲ部 統計データの数理的利用
第9章 統計データの整理と要約
第10章 統計的推測
第11章 統計的決定 -最適推測方式とベイズ統計学-
第12章 情報量基準(AIC)によるモデル選択の理論
第13章 多変量解析
第14章 時系列解析
第15章 数理統計学の現状 -1980年代以降-

統計学の古典


少し昔の本ですが、統計学全体を俯瞰することができ、かつ、各種文献への道標にもなる良書だと思います。

2013年9月17日

読書状況 読み終わった [2013年9月17日]
カテゴリ 科学

数学者の藤原氏と小説家の小川氏の対談です。2005年刊行。

タイトルにあるように、数学の美しさにフォーカスした新書です。
数学は、哲学や文学と同様、すぐには実用的に役に立たないけれども、そのようなものには固有の価値があると説いています。
すなわち、数学を含む文化や芸術等は、人間に感激を与えるという点において、もっとも本質的に人類に役立つとのことです。

代数・幾何や素数、虚数、フェルマー予想、不完全性定理など、多くの話題に触れている本書ですが、対話形式で綴られているため、とても読みやすく感じました。

2013年8月29日

読書状況 読み終わった [2013年8月29日]
カテゴリ 科学

アニメ「サザエさん」の公式図鑑です。2011年刊行。

登場キャラクターや家計図、家の間取りなどの各種設定。更にはアニメ製作現場や裏話、40年余りのアニメ放映の歴史なども交えて楽しく紹介されています。

特に章立てはされていませんが、以下のように内容を大別できます。

・キャラクター名鑑(総勢62名!)
・花沢不動産の住宅ガイド
・アニメ製作の裏側
・スペシャルコラム
・「サザエさん」クイズ
・特別付録(ぬりえと双六)
・フィルムコミック(サザエさんの独身から新婚時代まで)

思わず「へー」と唸ってしまうような興味深い内容が随所に散りばめられています。
本書を読んだ後でアニメを観ると、より一層楽しめると思います。

2013年8月14日

読書状況 読み終わった [2013年8月14日]
カテゴリ エッセイ

北村慶氏によるコンサルティング業界論です。2006年刊行。

本書ではコンサルティング・ファームに関する外部からの見解が述べられており、以下のような構成となっています。

第1章 「コンサル至上主義」の時代
第2章 「外資系コンサルティング・ファーム」の実態
第3章 「戦略系コンサル」の智恵のエッセンス
第4章 「コンサル至上主義」の落とし穴
第5章 「コンサル至上主義」を超えて

前半部分では、コンサルティング・ファームの日本企業や官公庁に進出してきた過程、そこで働くコンサルタントの仕事の仕方や報酬などについて概説されています。
後半では、コンサルティング・ファームに頼るようになってきた日本の社会や組織が抱える問題点、そして、その問題点を克服するための方法についての著者の見解が示されています。

全体を通して、分かりやすく平易な言葉で語られているため、とても読みやすく、コンサル業界を理解する入門書として適切との印象を受けました。
外部からの評価のため、業界内部のより深い部分については本書から得ることはできないと思いますが、「リーダーシップの欠如」と「暗黙知をオープンにしない文化」という日本社会の問題点を導く論点については一考の価値があると思います。

2013年6月17日

読書状況 読み終わった [2013年6月17日]
カテゴリ ビジネス
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証券会社マネックス証券の代表が語る仕事術です。2006年刊行。

タイトルには仕事術とあり、本文中にもコミュニケーションの取り方や
ビジネスの心構え、情報収集のコツ等の内容がありますが、いわゆるマニュアル本のように理路整然と整理されたものではなく、著者の経験談を各項目別に振り分けたもの、という印象を受けました。

ですが、個人的なエピソードを飾らずに紹介することで、著者が経験によって得た仕事の仕方を生きたものとして受け止めることができたような気がします。
特に終章にある、「シンプルかつ普遍的な価値観を持ってビジネスに挑むこと」というメッセージが心に残りました。

柔らかく、気取らない語り口が好印象でした。

2013年6月16日

読書状況 読み終わった [2013年6月16日]
カテゴリ ビジネス
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経済学者の伊藤氏による経済論考です。2012年刊行。

内容は以下のようになっています。

第1章 未曾有の危機に直面した日本が進むべき道
第2章 通貨に翻弄される日本と世界
第3章 日本の「空」の大いなる可能性
第4章 問題だらけのグローバル経済の行方
第5章 「改革待ったなし」の日本
第6章 日本企業が世界で活躍するために
第7章 「そもそも何が問題か」を知る

本書は2011~2012年にかけて「日経MJ」や「静岡新聞」で連載されていた著者のコラムをまとめたものであり、目次にあるように各テーマ別に編集されています。
「為替」や「経済政策」、「マクロ経済」といった一般的な事項に加えて、震災や航空業界など個別のトピックがまとめられているのが特徴的です。
また、連載コラムを束ねたものなので、各章ごと、あるいは各コラムごとに読むことができ、とても読みやすいと思いました。

2013年6月15日

読書状況 読み終わった [2013年6月15日]
カテゴリ 政治・経済
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コンサルタントの柴田氏による企業の業務改革指南書です。2012年刊行。

内容は以下のようになっています。

第1章 「さばく力」が「考える力」を空洞化させる
第2章 「仕事上の常識」という制約条件
第3章 「脳」の自立に必要な経営環境
第4章 「考える」ことの質を問い直す
第5章 日本的な知力を生み出す
第6章 チームイノベーションへの展開

本書の役割は、「今現在、苦しい状況に追い込まれている企業が、これから回復の道をたどっていくために必要なものは何か」を提言することです。

本書では「考える」という言葉が何度も登場し、今の企業に必要なのは、「物事」をどうやるのかを考えるのではなく、仕事の意味や目的を考える、所謂そもそも論を議論することが必要だと、筆者は提唱します。

バブル崩壊後、日本企業において経営効率化の名の下に、仕事をさばくことが奨励されてきた結果、大切な「考える力」が失われつつあり、そのことが将来の日本社会に大きな影響を与えるのではと、筆者は危機感を抱いています。

「考える」ことの必要性にとどまらず、考えるために必要な価値観や文化的背景にまで言及している良書だと思いました。

2013年6月15日

読書状況 読み終わった [2013年6月15日]
カテゴリ ビジネス
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漫画家の手塚治虫による自叙伝です。1997年刊行。

本書は著者が晩年に行った講演記録(テープ)をまとめたものであり、
内容は以下のようになっています。

1 マンガを描きはじめた頃
2 すばらしい先生たちとの出会い
3 ぼくの戦争体験
4 「生命の尊厳」がぼくのテーマ
5 アニメーションをつくる
6 子供は真剣なメッセージを待っている - 大人たちへ
7 人間性こそ大切 - 若い人たちへ
「ゴッドファーザーの息子」

著者が子供時代に触れたマンガとの出会いや戦争体験が、その後の創作活動に多大なる影響を与えたことに触れられています。
本書によると、著者が描くマンガに込められているメッセージ、「生命」と「こころ」は戦争が原体験となっているそうです。他にも、子供の教育や文化の大切さ、など著者の持論がいくつか披露されています。

印象的だったのは、1970年頃の低迷とそこからの復活に関して、葛西健蔵氏が語る部分でした。著者との関係や著者が抱えた問題に共闘するエピソード。著者が経験したスランプに直接的に関わった人物による話だけにリアリティを感じました。

本書を併せて読むと、著者の漫画から一味違った印象を受けると思います。

2013年6月13日

読書状況 読み終わった [2013年6月13日]
カテゴリ エッセイ

人生における変化をテーマにした寓話です。1998年刊行。

本書は以下のような構成になっています。

Parts of ALl of Us
The Story Behind the Story by Kenneth Blanchard, Ph.D.
A Gathering: Chicago
The Story of Who Moved My Cheese?
A Discussion: Later That Same Day

全体を通じて100ページ弱ですので、ボリュームは少な目です。
本書の中心部である「The Story of Who Moved My Cheese?」もとても短く直ぐに読み終えることが出来ます。

状況の変化に備え、変化に応じて自身を適応させることで良い結果が得られる、というのが本書のメッセージです。
これを物語りに登場するキャラクター(二人の小人と二匹のネズミ)を通じて分かりやすく読者に伝えています。
短い物語の中に多くの洞察が入っていて、しかも、読みやすい寓話形式。
大人でも子供でも楽しめると思います。

2013年6月11日

読書状況 読み終わった [2013年6月11日]
カテゴリ 自己啓発
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人生における変化をテーマにした寓話です。2000年刊行。

本書は以下のような構成になっています。

私たちみんなが持っているもの - 単純さと複雑さ
ケネス・ブランチャード博士による裏話
ある集まり シカゴで
物語 チーズはどこへ消えた?
ディスカッション その夜

全体で100ページ弱ですので、ボリュームは少な目です。
本書の中心部である「物語 チーズはどこへ消えた?」もとても短く直ぐに読み終えることが出来ます。

状況の変化に備え、変化に応じて自身を適応させることで良い結果が得られる、というのが本書のメッセージです。
これを物語りに登場するキャラクター(二人の小人と二匹のネズミ)を通じて分かりやすく読者に伝えています。
短い物語の中に多くの洞察が入っていて、しかも、読みやすい寓話形式。
大人でも子供でも楽しめると思います。

2013年6月9日

読書状況 読み終わった [2013年6月9日]
カテゴリ 自己啓発
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