D-北海魔行 下 新版 (朝日文庫 き 18-8 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 7)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2008年1月1日発売)
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本棚登録 : 65
感想 : 4
3

一つの「珠」を巡り、持ち主であった少女の故郷・北の寒々しい村へ向う中で、Dはその姉と会い、そして村は一年に一度の短い夏を迎える―という冬と海の厳しさの中の一週間だけの夏、に貴族が絡んでくる、というこの地方の独自性が物語を支配していて、この季節感はとても心地良いです。
スーインの男とその貴族の因果性は偶然的なものだったので、山場としては少し低い山のように思えました。故に貴族とスーインとの不可思議な感情も半端モノでした。
ギリガンは面白いキャラでしたが、他のキャラにあまりを魅力を感じなかったのも☆三つにした理由の一つです。
昼ドラみたいなドロドロ恋愛の展開は好みではありませんでした。

しかしとにかく、上下巻ともに見開きの天野氏の挿絵があるのですが、それがどれもダイナミックですばらしいです!大蟹のシーンが特に気に入ってます、これは相当カッコイイです!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 菊地作品/吸血鬼ハンター
感想投稿日 : 2009年11月16日
読了日 : 2009年11月16日
本棚登録日 : 2009年11月16日

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