ルパンシリーズのごとく、誰が高山竜司なのかを予想しながら読むのがもはや定番になってきた(笑)。
まあそれはさておき、なんだかんだ言って一気読みしてしまった。ストーリー展開の持つ引力は相変わらずといったところか。
後日譚という位置づけのため「リング」、「らせん」の内容を薄くのばしたような感じになってしまうのは不可抗力だとは思うが、それにしてもこれまでに比べると登場人物の魅力がちょっと乏しいかなという印象。貞子の存在感も薄いし。
本作を読んでいてリングシリーズはまだ面白いサイドストーリーを作れそうだなと期待する一方、「ループ」のせいでリングシリーズはホラーではなくSFになってしまい、何があっても恐怖を感じられなくなってしまっている点は大きな軛だなと強く感じた。
あと「リング」、「らせん」の絶望を超えて虚無感を感じさせるラストが大変好きだったのだが、本作ラストはそれに比べて力足らずで、少々がっかり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本: ホラー
- 感想投稿日 : 2013年8月25日
- 読了日 : 2013年8月25日
- 本棚登録日 : 2013年8月25日
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