望み

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本棚登録 : 1243
レビュー : 214
著者 :
hige0519さん さ行の作家   読み終わった 

無断外泊をしたまま行方が分からなくなっていた高校生の長男はどうやら殺人事件に関与しているらしい。しかし、被害者なのか加害者なのかそこまでは分からない。父親は「加害者であるくらいなら被害者であってくれた方がいい」と願い、母親は「加害者でも構わないから生きていて欲しい」と願います。対象的な二人ですが、周囲の空気に翻弄される心理描写が秀逸で両者の想いが痛いほど伝わって来ます。
また、不利益を被りやすい自営業を父親の職業にするなど設定もよく考えられていると思いますし、ほんの僅かな救いを用意して余韻を残す終わり方も巧みで、高い完成度を誇る作品だと思います。

レビュー投稿日
2016年11月29日
読了日
-
本棚登録日
2016年11月29日
1
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