15歳、ぬけがら

著者 :
  • 講談社 (2017年6月21日発売)
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本棚登録 : 142
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スカート丈が短いのは中1からずっと着ているから
おなかがすくと食品売り場の試食コーナーへ行き
水道が止まっているので公園の公衆トイレで顔を洗う

母子家庭で育つ中学3年生の麻美

診療内科に通う母は当てにならず、すさまじい生活の中で夜の仲間とのつきあいに危うく流されそうになりながら、同じ市営住宅に住む同級生とのかかわりを通じて出会う支援塾「まなび~」の大人たちによってすこしずつ心が開かれていく

「ぬけがら、最高。あたしは、強いぬけがらになるんだ」

第57回(2016年)講談社児童文学新人賞で佳作入選の問題作

ちなみにこのとき新人賞を受賞したのが『ラブリィ!』(吉田桃子)で、佳作のもう一編が『マイナス・ヒーロー』(落合由佳)
この3作、甲乙つけがたし

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ひげうさぎ文庫
感想投稿日 : 2017年11月27日
読了日 : 2017年11月25日
本棚登録日 : 2017年11月27日

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