大林宣彦 戦争などいらない‐未来を紡ぐ映画を (のこす言葉 KOKORO BOOKLET)

著者 :
  • 平凡社 (2018年11月12日発売)
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代々つづく医者の家庭に生まれた著者が、医者にならずに「う~ん、マンダム!」のCFをつくり、「HOUSE/ハウス」を撮り、「3.11」を経て肺がんを患い、「花筐/HANAGATAMI」を撮るまでの半生を語り下ろす

《うかつにも高をくくって、意識的ノンポリとして生きてきた。そのことが日本をまた戦争に向かう国にしてしまった。これはぼくたちの責任だね》

《虚実の狭間にまことがある》

《青春が戦争の消耗品だなんてまっぴらだ》

《映画なんかいらない時代が、本当は幸せなんです。そういう時代が来るまで、残念ながら、映画を使って、映画なんかいらない幸せな世界が来るまで、映画と一緒に生きてみよう》

黒沢明にかけられた言葉、高畑勲と語った言葉、檀一雄や寺山修司の心中を慮った言葉、そして“映画作家”たる大林宣彦自身の言葉──珠玉の言葉の数々に心うたれる

「一つのことを極めた先輩が生きた知恵を切実な言葉で伝える、語り下ろし自伝シリーズ」として2018年8月に平凡社が創刊した「のこす言葉 KOKORO BOOKLET」の一冊

既刊に「金子兜太」、続刊に「中川李枝子」「安野光雅」「松岡享子」とあって、シリーズとしても今後の展開に期待がもてる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ひげうさぎ文庫プラス
感想投稿日 : 2018年12月28日
読了日 : 2018年12月25日
本棚登録日 : 2018年12月28日

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