シリーズ神学への船出 002 の本。
聖書とは何かということを、否定ではなく、批判的にまとめた本。今までもこのような本はなかったわけではないが、最近神学の本が少なくなっているので、発行年での神学の現状を加味して、書いてあるところがよい。また、信仰があることを前提に書いていないところも好感をもった。
旧約聖書については、ユダヤ人の歴史や背景とともに、それぞれの聖典がどのようにして成立していったのかを、モーセ五書とそのほかで解説している。新約聖書については、イエスと教会の成立、パウロの神学について、そしてそのほかの聖典についてまとめている。
最後に、神学とは何かという題での考察もしている。内容は400ページ弱に詰め駒中ければならないので、どうしても1つ1つのことが薄くなるのは仕方がないが、全体をおさえること、キリスト教の負の部分もまとめて知るためには良い本ではないだろうか。
個人的には最近、図解の本が増えていたので、せっかくならば図解で説明してもと思ったところが何回かあった。まあ、仕方ない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2012年3月31日
- 読了日 : 2012年3月31日
- 本棚登録日 : 2012年3月23日
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