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世界は経営でできている (講談社現代新書)
- 岩尾俊兵
- 講談社 / 2024年1月18日発売
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この本を知ったのは、講談社現代新書のPodcast。
言葉で、冒頭部分を聴くと物凄く笑えたので即Amazonクリック。
届いてみて、読んでみると、冒頭ちょっと重かった。
このブクログの評価が低いのはそこにある。
『読む』よりも『聴く』感触の方が絶対良い本である(笑)
しかし、読み進めていくと、文学作品のパロディが散りばめられていて、本読みには楽しい限り。
経済や文学についてちょっとした造詣がある方は、「あ、あの本読み直したい」そう思う瞬間がたくさんあるはず。
私は大した本読みではないが、良著は、別の本を読みたくさせると思ってやまない。
その意味では、この本は良著であり、著者の主張は多くの日本のリーダーに響いて欲しい鋭い指摘である。
経営とは何か?そんな疑問を持つ方にこそ、手に取って欲しい一冊である。
2024年3月17日
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政治家の酒癖: 世界を動かしてきた酒飲みたち (1025;1025) (平凡社新書 1025)
- 栗下直也
- 平凡社 / 2023年3月17日発売
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きっと全読者的な評価は高くない。
ただ、酒飲みと、政治家には読んで欲しいし、読まれる一冊だと思う。
じっくり読んで、最後の読者の一言にはただ納得。
2023年9月19日
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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
- 山崎豊子
- 新潮社 / 2001年12月26日発売
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日航機墜落事故のこと自体を知らない人は少ないだろう。
ただ、その事故がどうやって起きて、どうして500人以上が亡くなったのか、
詳しく知っている人の数は年々減っているはずである。
この作品を最初から読むのではなく、純粋に事故のことを知りたくて、この巻だけ読み始めた。
あまりに衝撃的な事故を起こした日本航空という会社の雰囲気を知るにあまりあった。
事故が起きるには、沢山のヒヤリがあると言われている。
今後も空の安全を追求するためにも、この事故のことを知る人が減らないことを祈りたい。
2023年8月14日
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2040年の未来予測
- 成毛眞
- 日経BP / 2021年1月8日発売
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確かに多くの読者が感想に書いているように、ある程度そんなの知っている!ということをまとめたに過ぎないかもしれない。
ある意味で当然で、成毛氏が本著で繰り返している通り、今の現実を前提に20年後を必然的に組み立てたもので、取り立てて新しいものはないはず。
ただ、それを分かって、今の行動を変えようとする人には有意義な未来予測であるが、そんなの分かってるよと言って何も行動を変えない読者にとっては何の意味も持たない読書になるだろう。
私は、せめてたまには本著を読み返して、今の時代の行動は未来予測に合致してズレていないかを考えるきっかけとしたいと思った。
2023年7月17日
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田中角栄回想録 (集英社文庫)
- 早坂茂三
- 集英社 / 2016年8月19日発売
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田中角栄本はある程度読んだ。
この本の著者である早坂さんの本を含め。
しかし、この本くらい田中角栄という政治家の成り立てから、政治家引退後までをダイジェストで追いつつ、本人の想いをコンパクトにまとめた本には他では出会えなかった。
田中角栄を知らない人にこそ、是非読んでほしい一冊。
2023年7月8日
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社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂)
- 泉房穂
- ライツ社 / 2023年1月31日発売
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非常に具体的な政治の動き、そしてその背景。
どうして明石市が変われたのかの理由が分かる一冊。
是非、地方議員に読んでほしい。
2023年7月7日
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DX戦記 ゼロから挑んだ デジタル経営改革ストーリー
- 中西聖
- 幻冬舎 / 2022年12月27日発売
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じっくりと読むには、会社としての課題、ICTにおける課題意識を持っておく必要がある。
全く無知では、専門用語が多いので、迷う。
ただし、DXに取り組もうとする企業や組織の担当者、そしてリーダーには非常に有益な読み物である。
ここまで、一企業の失敗談を赤裸々に語った本はあまりないだろう。
他社動向により、DX導入に舵を切らざるを得ない状況の企業リーダーにこそ、3度ほど熟読してほしい一冊である。
自社を強くしたいのですか?
他社との比較でDXをやりたいのですか?
2023年1月28日
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流山がすごい (新潮新書)
- 大西康之
- 新潮社 / 2022年12月19日発売
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まちづくりについて書かれた本は多くあるが、これだけ個々人にフォーカスされた本は稀では。
2023年1月3日
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そのとき、日本は何人養える?: 食料安全保障から考える社会のしくみ
- 篠原信
- 家の光協会 / 2022年8月1日発売
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篠原さんの本は、『子どもの地頭がとやる気が育つおもしろい方法』に次いで二冊目の読了。
Twitterでも言えることだが、知的探究心が旺盛な篠原さんの視点は、読んでいてワクワクする。
加えて、この本も子どもを意識して書かれているので、前提知識なしに読んで非常に分かりやすい。
食料安全保障、という昔から考えられていても、なかなか解決策が見出せない問題は、実は本当に様々な分野が複雑に入り組んでいることが本著から大まかに理解できた。
少子高齢化、自然資源が乏しい課題先進国である日本だからこそ、考えられるテーマは無限にあることも、改めて気がつかされた著書であった。
自らがどんなエンターテイナーになるか、そして生活する場所がどんな結節点になるか、それを考えるだけでも、存在価値が大いに見出される、その希望をもらっただけでも、1650円の価値はある!
2022年9月8日
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物価とは何か (講談社選書メチエ)
- 渡辺努
- 講談社 / 2022年1月13日発売
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物価が全面的に上がっている。という実感は多くの人が持つと思うが、『物価とは何か?』と考えたことがある人は稀だろう。
オイルショック以来、50年ぶりと言われる大きな変化が起きている今、物価について考えるには非常に優れた著書。
日本銀行で長年勤務されたのちに、民間企業代表者としても消費行動を分析される渡辺さんの視点は、日本人の消費者増を捉えるには非常に役に立つ。
企業経営者の方には、ぜひ一読をお勧めする。
2022年6月2日
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おもちゃ 河井案里との対話
- 常井健一
- 文藝春秋 / 2022年2月9日発売
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政治についてある程度の知識がないと、理解できないキーワードも多いかもしれない。
ただ、これから県政や国政の場を目指そうとする政治素人の方は、一読をお勧めしたい現在の地方政治の実情がここにある。
政治家になって自分探しをする人は、結構存在する。
しかし、その結果、被害を被るのは、その政治家を生み出した有権者であるという事実は、投票する人が知っておいて損はしない現実ではなかろうか。
2022年3月16日
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松平定信 政治改革に挑んだ老中 (中公新書)
- 藤田覚
- 中央公論新社 / 1993年7月25日発売
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寛政の改革という名前を聞いたこと、松平定信という名前を聞いたことがある人は多いだろう。
しかし、彼が何を考え、どのような政策を展開した人を詳しく知る人は少ないと思う。
実は、幕末の騒乱は彼が起こした面が多分にあった。
政治とは何かを考えるに、良い読書でした。
2022年2月21日
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最悪の将軍 (集英社文庫)
- 朝井まかて
- 集英社 / 2019年10月18日発売
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政治を志す人に一読してほしい施政者の難しさが、描写されている一冊。
元禄時代、徳川綱吉、その教科書的なイメージとはかけ離れた、苦悩の連続であった将軍の姿、そして当時の民衆の困難具合が手に取るように伝わる作品。
経済、社会的に混迷を極める現代に、読まれる歴史小説ではないか。泣ける。
2022年1月28日
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冬の鷹 (新潮文庫)
- 吉村昭
- 新潮社 / 2012年9月1日発売
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ターヘルアナトミアと、当時の辞書を手に取って、解体新書を作る過程を試してみた吉村昭さんが書いた、解体新書創造がメインストーリーとなる前野良沢物語。
世の中は、さほど動いていないように思えて、激動の時代だった江戸中期のストーリーから、現代に繋がるメッセージはとても大きいものでした。
是非、人生の挫折ではないかと、壁に突き当たっている人に読んでもらいたい一冊です。
前野良沢さん、生まれて亡くなるまで壁しかない人生。でも、その生き方にはなぜか憧れる。
2022年1月19日
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高熱隧道 (新潮文庫)
- 吉村昭
- 新潮社 / 1975年7月29日発売
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黒部ダムといえば、最も大きい建造物、黒部川第四発電所が大抵写真にも出てくる中心建造物である。
ただ、この作品の舞台は、その前に作られた黒部川第三発電所建設に必要なトンネル掘削現場である。
4年以上の年月と、300名以上の犠牲者を出して完工したトンネルは、温泉により160度以上の温度が出るという本当に他ではない難工事であった。
そこでどんな人間の葛藤があったのかを惜しみなく描いたこの史実を積み上げて描かれた小説は、吉村昭著の代表作の一つと言って良いのではないだろうか。
2022年1月12日
この作品の主題羆猟師に比べれば微々たるものだが、イノシシを獲っているものとして、戦慄を覚えた。
命と命の取り合いという行為は、危険性が樋熊に比べて低くても、イノシシも変わらない。
その場の真剣勝負は、猟を経験しているものにしか理解できない境地。
吉村さんは、この悲しい樋熊襲撃事件と、それを終焉させた銀四郎という猟師の悲愴感を描くことで、見事に北の大地の厳しさを描き出した。
改めて、命に感謝したい。
2021年12月30日
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はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで (講談社現代新書)
- 中村隆之
- 講談社 / 2018年6月21日発売
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アダムスミスから、現代経済学に至るまで、会社と個人のあり方を整理した経済思想史を概略。
非常に分かりやすい一つの筋が通っている。
この考え方がメインストリームかどうかは別にして、著名経済学者の立ち位置が明確になった。
2021年10月12日
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最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方 (SB新書)
- 工藤勇一
- SBクリエイティブ / 2021年5月1日発売
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ごくごく当たり前のことだけど、
自律する子を育てるには、自律した親でなくてはならない。
そして、学校の先生も、自律していないと、
自律しようとする子どもに寄り添うことは難しい。
自らを高めようとする人が増える環境を如何に築いていくか、子どもの教育論だけでなく、幅広い意味で、「学び」について考えさせられる新書でした。
まずは、自分を認める。そしてパートナーを認める。
それから、子どもに向き合おうと思います。
2021年9月20日
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現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
- 渋沢栄一
- 筑摩書房 / 2010年2月8日発売
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書かれて(喋られて)100年以上経った現代でも、通用する社会課題解決法が明確に記されている。
特に、会社組織や家庭関係など、旧態依然とした考え方を見直すという視点は、改めて渋沢栄一さんに学ぶべき。
2021年8月11日
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ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
- 山口周
- ダイヤモンド社 / 2019年7月4日発売
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凄い本でしょ、という評価もあるが、
結構当たり前にここに書かれている通りに行動している自覚があるので、
そこまでの意外性はなかった。
しかしながら、オールドタイプとニュータイプというフレームで、
現実社会を定義されているので、日常が俯瞰できる意味でとても有意義な著書である。
オールドタイプ、ニュータイプの意味がパッと分からない人が大半の日本人にとって、
世の中を変えるための足取りは重い。
だからこそ、気が付いた人の相対的価値は大きく伸びる。
改めて、私たちは良い時代に生きているなと。
2021年6月19日
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由布院の小さな奇跡 (新潮新書 94)
- 木谷文弘
- 新潮社 / 2004年11月1日発売
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まちづくりの名著
この時期にこそ、今一度読まれて欲しい。
100年かかるまちづくり、
何をやるべきなのか自分たちで考えることの大切さを、
由布院を作ったキーマン達が語る本です
2021年6月8日
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小飼弾の超訳「お金」理論
- 小飼弾
- 光文社 / 2021年1月19日発売
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非常にシンプルに現代の経済社会の流れと、我々はどう働ければ良いかを示されている。
小飼さんのブログを過去読んでいた読者からすれば、本にまとめてくれているのはありがたい。
2021年5月23日
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お金の流れで見る戦国時代 歴戦の武将も、そろばんには勝てない
- 大村大次郎
- KADOKAWA / 2016年9月8日発売
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歴史を経済的側面からみる。
沢山ありそうだが、現代価値を随所に散りばめた解説は稀ではないか。
戦国時代の功績が今に繋がっていること、
そしてその改革の凄まじさが、それ以後の日本にないことの切なさを感じてあまりある。
どうして、日本発のイノベーション企業が今に少ないのか、もっと戦国時代を研究してみるべきかもしれない。
2021年5月9日