野川

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年7月14日発売)
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本棚登録 : 675
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高等学校の読書感想文課題図書と背表紙に貼ってあるのを見て読み出す。野川は東京に住む我々には身近な河川。出てくる地名、関東平野のでき方などに引き込まれて読み出す。

主人公の中学生が両親の離婚で転校した中学で出会う教師、部活動の仲間、鳩(?)が皆、いい感じ。

心の中の世界と実際の世界、上手く折り合いをつけて理解したり受け入れたりして生きていくんだね。ふたつの世界の調和するところが優しくて味のあるポイントなんだね。

主人公と一緒に涙したくなった。
普段は、すっ飛ばして読みそうな自然描写自体が大切な要素の物語。
くどくならない程度に自然が語られている。
人間関係がサラっとしているようで熱い!
久々にシンプルに動かされたかんじ。
星5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本人作家
感想投稿日 : 2011年8月24日
読了日 : 2011年8月24日
本棚登録日 : 2011年8月24日

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