考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

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本棚登録 : 6113
レビュー : 442
制作 : Barbara Minto  山崎 康司 
hilite10982さん スキル   読み終わった 

Situation:本書「考える技術・書く技術」は米国での初版が1973年で、ロジカルシンキングや論理的な文書作成のテキストとして評価が高く、この分野では古典となっている。1996年に改定され、書く技術、考える技術に加え、問題解決の技術を追補し、表現の技術と合わせて4部構成となっている。

Complication:私自身が、論理的思考が極めて苦手であり、文書の作成能力も低いことを嘆いていたところ、コンサルをしている友人が本書をすすめてくれた。これによると、論理的思考も文書作成能力も、問題の根っこでは同じであるという。なるほど、考えたものを文書にするのだから、自分自身の考えが「論理的」に整理されていないと、それに導かれる文章もまた理解されにくいものになる。

Question:著者であるバーバラ・ミントは、その解決法の原理・原則をピラミッド・プリンシプルと名付け、論理的な考え方やあるべき文書の組み立て方について明確にしている。では、その魅力的なピラミッド・プリンシプルとはどのようなものか?

Answer:
1.文書作成時のピラミッド・プリンシプルの基本について
(1)ピラミッド・プリンシプルの利点
聞き手や読み手は、頭の中で受け取った情報を関連付け整理しようとする。まず主要な情報(大きな考え)を受け取り、次にそれに根拠を与えるいくつかの情報を受け取ることができれば一番理解しやすい。ピラミッド型に考えや文章を構成することで、受け手の頭の中の作業を容易にし、理解しやすくする。
(2)ピラミッド型の鉄則
  ①どのレベルでも、メッセージはその下位グループ群を要約するものであること
  ②各グループ内のメッセージは、常に同じ種類のものであること
  ③各グループ内のメッセージは、常に論理的に順序付けられていること
   4つの順序( )内、事例
   ・演繹の順序(大前提、小前提、結論)
   ・時間の順序(1番目、2番目、3番目)
   ・構造の順序(北から南、東から西、等)
   ・比較の順序(1番重要なもの、2番目に重要なもの、等など)
   これらが頭の中でできる分析活動のすべて(演繹的理由づけ、因果関係、各部分への分解、類別)
(3)タテの関係
  ピラミッドの上部の考えは下部に存在する考えのグループを要約し、Q&Aの関係になっていること
(4)ヨコの関係
  横に並んだ考えのグループは何らかの論理的な共通点をもってグループ化されていること
  下位にグループ化されたものは、上位の疑問に、帰納的論理か演繹的論理で答えていること
(5)文書作成時の導入部について
  ①導入部において、読み手がいだく関心に答えを与えるためのストーリー性をもたせること
  ②そのために状況(S)、複雑化(C)、疑問(Q)の順序で展開し、本文で、答え(A)を与えること

2.考える技術について
(1)実戦的考えのプロセスは以下の2つ
  ①考えのグループを構成しているロジックの枠組みを見つけ、それをロジックの順序に書き表す
   3つの分析活動 ( )内、作業時の注意点
   ・時間の順序:結果の原因を特定(因果関係の間違いを防ぐためにはイメージ化が有効)
   ・構造の順序:全体を部分に分ける(全体を部分に分ける際には、MECEに留意)
   ・度合いの順序:類似性で分類(大雑把に分類してから批判的に再検討する) 
  ②混乱した考えの中から本質的な考えを抜き出す(帰納法的な要約を見つけること)
   ・グループ内の考えを要約することは、考えるプロセスを完成させる
   ・帰納的グループを要約することは、一連の行動の結果を述べるか、推測される結論を導く
   ・行動の考えは最終成果が分かるように記述する

3.問題解決について
(1)問題を定義する
   望ましくない結果(現状)を明らかにし、望ましい結果(目標)を具体化し、差を明確にする 
(2)問題分析を構造化する
  ①データを収集する前に問題分析を構造化する(でないと膨大なデータを集めて効率が悪化する)
  ②診断フレームワークを用いて、問題分野の詳細構造を明らかにする
   ・構造を図式化する(フロー図から改善効果の高いプロセスポイントを探る)
   ・因果関係をたどる(財務やタスクの構造、問題を伴う活動のプロセスから探る)
   ・想定可能な原因を分類する(原因の仮説や、選択肢構造、決定の連鎖を図式化して探る)
  ③ロジックツリーを用いて問題解決に向けた複数の選択肢を検討する
   ・可能性のある解決案をMECEスタイルで系統立て論理的に細分化する

以上、勉強したようにまとめようとはしたものの、まだ自分しかわからないものになっている。
文書作成や問題解決、物事を考える際には、ピラミッド・プリンシプルに立ち返ってブラッシュアップしていきたい。

レビュー投稿日
2012年3月23日
読了日
2012年3月23日
本棚登録日
2012年3月23日
3
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