フロイトの生涯、時代、関係性を中心に。黎明期はまさに独壇場であり、すべて分析家は彼の子孫であるとでもいうような強固な結び付きが立ち現れる。
実況中継本といえば受験期に歴史系のものが流行りを見せていたが、史実の暗記に連想を絡ませるその迂遠さひいては矛盾性が私的には馴染めず、ほぼ手を伸ばすこともなく通り過ぎていった。その逆として好相性なのがこれ。著者(=語り手)自体の手腕もあろうが。体系図としての精密さも方々から好評を聞くが、現時点では評価を下せない。それは思い上がりというものだろう。まだ始まったばかり。
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- 感想投稿日 : 2012年10月17日
- 読了日 : 2012年10月17日
- 本棚登録日 : 2012年10月17日
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