いっぴきの小さなトビウオのぼうやの日常がひたひたと壊されていく。優しい語り口、絵で描かれているからこそより伝わる悲しさと恐ろしさ。
1954年の第五福竜丸事件の話。無線長だった久保山愛吉さんは、半年後に亡くなりましたが、闘病中、「自分が人類史上最後の被爆者であるように」「日本人のためなら、モルモットになってもいい」とおっしゃっていたそう。涙が出てくる。ごめんなさい。今、日本はひどい状況です。原発再稼働を進めようとする人たちは、これを読んでも何も思わないのだろうか。
辛い内容をきちんと伝えてくれたいぬいとみこさんに感謝します。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月3日
- 読了日 : 2016年3月2日
- 本棚登録日 : 2016年3月2日
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