松下さんの実話をもとに、それをコーチングの観点から解説している本。
「信、認、任」という漢字からコーチングに関して説明している。
コーチングの基本スキルを紹介するというよりは、実話をもとにした、有効な実例集といったところか。
しかし、松下さんの実話には現代人が学ぶべきところがたくさんある。
信:人間が本来持っている無限の可能性を信じること。
認:人のいい面、悪い面といった多様性を持ち味として心に受け止める。
任:適材適所、人を活かして使う経営者。人が活きる場を提供すること。
レトリック(たとえ話のこと。状況に最適なレトリックを利用して部下の納得を引き出すことができる。)
在庫を減らす必要性を、魚屋を見るということで部下に伝える。
最短な道が最適ではなく、遠回りも時に最短でスマートな方法であるということを、駅から自宅までの田んぼ道に例えて部下に伝える。
オプティミズム(楽観性)が必要である。部下が自分の思うように動いてくれなくてイライラすることがあるが、それを受け止め、どのように道案内したらいいか。それを楽観できるかどうかで対応が変わってくる。
精神が成熟したリーダーとなりたい。
松下さんのようなレトリックがうまく使えるようになるといいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年12月12日
- 読了日 : 2010年12月12日
- 本棚登録日 : 2010年12月12日
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