タックスフリーな地下経済が庶民へと拡大した理由として単に、移民、格差、消費税などの流行りのモチーフを並べただけなのが気になりました。
というか、そもそもこの程度の理由で地下経済、所謂違法な闇マネーが庶民の間で “爆発的に流行” するかな? と大いに疑問。
でも、物語上では地下経済のシステムがかなり構築されているらしく、庶民も参加できて脱税し放題!な世の中になってます。
もしこれが現実ならば、世界中が混乱すると思うんですが……
でも作中では、“終わる” のは何故か日本だけw
しかもその弱り切った日本で、主人公達も地下経済の恩恵にあずかり、当然の如く脱税に励んでます。
にもかかわらず、彼等こそ社会の弱者であり被害者であると言わんばかりの書き方に納得がいかない。
近未来での秩序崩壊的なものを描きたいのは分かるけど、自分達は被害者であると同時に加害者でもある、という視点が欲しかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
■ 小説
- 感想投稿日 : 2013年12月20日
- 読了日 : 2013年12月20日
- 本棚登録日 : 2013年12月20日
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