異種族レビュアーズ (ドラゴンコミックスエイジ)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年9月8日発売)
4.13
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本棚登録 : 337
感想 : 18
5

すげー ちょー面白かった。最高。ぶっちゃけると異世界の異種族間の交流を描いた作品で、交流と言っても風俗店による性行為なんですけどね(笑)
その為に大衆受けは厳しいそうだが、ダンジョン飯がダンジョン内に於けるモンスターを食材に置き換えて、調理法、その料理を確立し、一つの仕組みとして体現した食欲に纏わる漫画だとしたら此方はあらゆる雑多な種族に於ける性行為を通して見る種族間に起きる価値基準の違いや或いは新たな知見を齎す好奇心を擽るネタが満載な性欲に纏わる漫画。
例を挙げると人間にとってエルフの見た目は若く見えるが、異種の種族から見たらババアでしか無いという話で逆にエルフにとっては人間の50歳は若い。これはエルフが長命である故に起こる価値観の齟齬であるが、こういったのは序章であってその斜め上の発想だけでの勝負ではなく、アイデア勝負で終わらせずに考察し、ちゃんと異種族間でHをするとどいった状態が起きるか、どうなるかをユーモアを織り交ぜつつ飽きさせないように組んであって非常に楽しめる。
そして、出てくる単語、言葉も豊富でワクワクする。吸盤攻め、吸盤痕、Aサイズの巨眼っ娘、女体盛りならぬサラマンダーによる女体焼肉などと異世界に根ざした異文化での交流で生まれた営みを感じさせるのも非常にグッドだ。
掲載誌の関係で表現の限界はあると思うが、今後も頑張って突き進んで欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: masha
感想投稿日 : 2017年9月20日
読了日 : 2017年9月20日
本棚登録日 : 2017年9月20日

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