けものフレンズ BD付オフィシャルガイドブック (1)

  • KADOKAWA (2017年3月25日発売)
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感想 : 8
5

虚構であってもやはり「らしさ」は重要で、その為には試行錯誤の研鑽でしか産み出せないし、それを築いていく裏付けとなるもの、説得力を持たせるものには作品に対して尽力を惜しまない真摯に向き合える姿勢があるかないかで作品は出来てくるものであり、評価されるものであると思うし、されるべきだと思う。
コンセプトデザインを手掛ける吉崎観音から提示された約束ごと、そして、現実にある動物の特徴、特性が反映された動物らしさを持って優れたデザイン性を持つ擬人化されたキャラクター性を殺すことなく、約束ごとを忠実に順守し、その魅力を監督が十二分に引き出すことで惹きつけられるキャラクター達が出来、そのキャラクター(フレンズ)達と主人公であるかばんちゃんを置くことで動物から通してみる人、人間の能力の再確認や再発見とまた動物の習性を擬人化されたフレンズ達が行うことでの驚きと可笑しみとその動物の特性、特徴を知る面白味が引き寄せられる楽しみに繋がる構成は醍醐味の一つであったことが窺い知れて面白かった。
監督自身が語る「大人の中にいる子供」に向けて作ったかもしれないというのが非常に腑に落ちた。
インタビュー中に語られるトボケ感、生き物感、ワクワク感など散りばめられた感じ取れるエッセンスは、子供にあったあの頃の感覚を刺激しほぐす仕掛けがけものフレンズを紐解く上で読めたこと、知れたことは至高のひと時であった。
あと、ネットでキルミベイベーを引き合いに挙げていた人には感謝したい。お陰でリアタイで追えたのもけものフレンズを楽しむ一つであったのだから。
ありがとうチャーリーブラウン。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アニメ
感想投稿日 : 2017年4月13日
読了日 : 2017年4月11日
本棚登録日 : 2017年4月11日

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