人は何を信じ、信じようとするのか?人は何ものにもなれる。悪魔にも天使にも。
東西冷戦時代、ベルリン崩壊と歴史背景の闇を汲みながらも行われた人体実験に翻弄された双子に絡まる複雑怪奇に錯綜する思惑、人の善悪、交差する憎悪と愛情を交え炙り出す人間の本性を傑出したサスペンス仕立てにしながら多層的に連なり重なる多様なドラマが人間性を抉り出し、問う一本筋の通った一大スペクタクルな物語は今後も色褪せる事のない作品であろうと感じさせる。
終わりのワンシーンは示唆に富んでおり様々な解釈がある。その答えは読者に委ねられ、託される。投げ掛けられる問いにあなたはどちらを信じますか?っと…。憎いね〜
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
浦沢直樹
- 感想投稿日 : 2015年9月27日
- 読了日 : 2012年9月9日
- 本棚登録日 : 2012年9月9日
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