伏線を張り巡らせて回収するというものを幾つものストーリー、人物にスポットを当てながらも張り巡らせて大きな一つのストーリーとして風呂敷を畳みこむ最終回は壮大なスペクタクルな仕様で面白かった。唸らせるストーリーテラー節はこの人ならでは味わえない満足感がやっぱりありますね。
もう平行線から円環になっている表紙のデザインでニマニマしちゃうもん。
あと、読むとしても一気読みの方が尚更良い。

2023年11月5日

読書状況 読み終わった [2023年11月5日]
カテゴリ 電子コミック

最近、時勢の影響もあるが見てはいけないものを見てしまった罪悪感を感じさせるものでそれでもみいってしまう、されてしまう人なり作品なりが減った気がする。「くもり」、誤魔化していたものを広げてまざまざと刺す感覚がひしひしと!
読み終えた後、山田花子、南条あや、メンヘラ神などあたりを思い起こしながら生への執着と混在した項垂れた死の空気感に久し振りに触れ起こされた心が爛れた。

2023年9月6日

読書状況 読み終わった [2023年9月6日]
カテゴリ 電子コミック

チンコチンコチンコ
切断切断切断切断切断
珍子珍子珍子珍子珍子
哀切哀切哀切哀切

本書読む前はあとがきのそろそろチンコと本格的にむきあう時が来たのかもしれない。「剥き合う」ではなく「向き合う」です。を鼻で笑ったかもしれないが、読み終わった今、この感想を書いてるが深いなぁと染み染みと心のしみとなって残りました。
ただチンコの話描きたかっただけちゃうかと訝しげに思ったら裏切られた。素直に射精です。有難う御座いました。

2023年8月2日

読書状況 読み終わった [2023年8月2日]
カテゴリ 電子コミック

基本なにくそで書くの編集がその気にさせるのが上手なのかそういう性格なのかは判別に悩むが描く原動力が見返そうするモチベーションなのは笑いつつ納得。
未知なる力や制御できない才能に対するコミニュケーションの不一致を起点としてその周りにおかれた人の心境や関係性を掘り下げながらラストに向けて反証するのが目立っていて他人への理解というテーマを血縁関係や恋愛感情というものの上に乗せて鋭く明確に刺してくるの最高や。
人の可笑しさや不器用な理不尽さをぶっ飛ばす変革はなにくそという反乱はロックよね。

2023年5月10日

読書状況 読み終わった [2023年5月10日]
カテゴリ 電子コミック

ヒラコーがAIについて呟いて居た件と「…Hな話って中学生もおじさんもおじいちゃんも…みんな一緒に楽しめるんだ…」「男の子同士って なんかいいなー」〜いつの世もエロい男子はたくましいなぁという作中の件が合わさって沁み込んだ。この精神性を本当に大切にしたいきたい。
あと、ちなみに作者は「身体のある部分」がちびっ子のままである。という文章があってLOでマコちゃんが巻末なのはおちんちんの大きさ順であることを作者が昔、述べていたのを久し振りに思い出して思わず苦笑してしまう。

2022年10月12日

読書状況 読み終わった [2022年10月12日]
カテゴリ 電子コミック

時速60Kmの風速は胸の感触や切れ込みを入れたこんにゃくとかの事象があるように男の子のエロに対する情念というかプロジェクトX並みのエロへの探究心や憧れは止められねぇんだ並みの浪漫は止められない大仰なことを掲げるが、そこにあるガバガバなアホらしさ、馬鹿馬鹿しさを携えた登場人物たちが繰り出す行動が愛おしい。
言動が滑稽ではあるがエロに対して何よりも真剣だし直向きな姿に胸をすく。
エロ本がどうしても読みたい小学生のために即エロ本捨てるニキ、エロ本がどうしても読みたいが為に本屋で座り込みするエピソードはほんと狂おしいほど好き。
「だって男の子なんだもの」に帰結するのはもう真理。

2022年10月9日

読書状況 読み終わった [2022年10月9日]
カテゴリ 電子コミック

過干渉タイプによる親からの見捨てられ不安を抱えてしまった子供たちの描き方がエグいって。
見捨てられると分かった際の情緒不安定さや謂れのない居場所のない孤立感の抱え方〜依存関係に判断材料なく陥り、その状況から自らその手を手放そうと行動してしまう心の揺らぎとかの逐一と描かれる心理的状況下からタコピーの「1人にしてごめんっピ」の寄り添う台詞には心にくるものがあった。傷付き、傷付けられた未来の行く末に…。
脳内で杏子の「独りぼっちは、寂しいもんな」の台詞がリフレインする。

2022年4月13日

読書状況 読み終わった [2022年4月13日]
カテゴリ 電子コミック

読書状況 読み終わった [2022年3月27日]
カテゴリ 電子コミック

理不尽でコミカルな世界で暮らしているキャラたちが詩的でありヘンテコであるからワンシーンの一コマが強烈の存在感を発し詩情豊かにそれらを伝えてくる。心の歪みとか不誠実なものでは無く、ただその人の不器用さやポンコツな具合がものごとを優しく温かく包み込でいき、そして、爽やかな風として心を吹き抜ける。
でも、『と、ある日の"パ"』だけは他の話と一線を画していてふふってなって気になって久しぶりに作者のwikiみたら年齢が公開されていてその年と近かったのでこれまたふふっと笑ってしまいましたね。好きな作者と年が近いとどこか嬉しい。

2022年1月19日

読書状況 読み終わった [2022年1月19日]
カテゴリ 電子コミック

展開と勢いが惨たらしく凄まじい。ここまで惹きつける力場がある漫画も久し振りである。展開のスピーディさが心地いいが、目先の引き伸ばしで作品自体が冗長化、鈍化するよりもこのまま鋭利なままに終わることを切に願わずには居られないほど呑めりこんでしまう作品に昇華した。頼む。
あと、ストーリーは衝撃的なシーンが続くし、キャラも描写も尖っているのにカースのコマ割り外から指を弾く描かれ方が外界からの手を加える演出を表していて理知的でその冷静さに感心させる。シリアスやギャグ、狂気と理性の相反するものへの作者のバランス感覚が瑞々しく狂って作品に反映されていて非常に宜しい。

2019年11月23日

読書状況 読み終わった [2019年11月23日]
カテゴリ 電子コミック

1巻は市川から山田への好意への気付きとそれへの変化であったが、2巻は好きという確信とそれに対する変化、そして、何よりも市川に対する山田の変化である。
2人で居られる図書室に山田が居られなくなるというピンチ(理由がお菓子の摘み食いというのも可愛い)が訪れるのだがそれを死守する為に動く市川と心情は伏せられているが、惹かれていく山田の表情や行動が見て取れるので物語が進行するごとに甘酸っぱさが増しに増して悶死を誘う。
市川前ほど露骨な山田で致す描写は減っているが男子のクラスの女子或いは好きな人に対するイカ臭い性的な目線も残しつつ、甘酸っぱい青春も並行してあるので艶かしい生々しさ、現実感が堪らまない。

2019年9月6日

読書状況 読み終わった [2019年9月6日]
カテゴリ 電子コミック

父・スパイ、母・殺し屋、娘・エスパーという設定の疑似家族もの作品。高評価なのとSNSで読んだ1話が面白かったので手に取りましたが期待を裏切らない品質。品切れになるのも頷けますね。
アクション時折コメディで緩急を付けつつテンポ良く展開し、どんどん読ませグイグイ引きつけて離さなくてこの1巻で導入〜先の展開から話への一括りつけて〆る構成力の高さもあり、続きとしての引きもある。完璧に近い完成度の高さを窺われる作品。
普通では居られないものたちが普通で温かなファミリーであろうと築こうとするアットホームものとしても読ませるのも好い。

2019年8月6日

読書状況 読み終わった [2019年8月6日]
カテゴリ 電子コミック

高木さん系の漫画ではあるが著者が描くとまるで違って世界が見えてくる。お笑いが裏切りだとしたら文学は何だろう?嘘?孤独?それとも言葉だろうか。
1984年でニュースピークという架空の言語があるが語彙を減らすことで思考の幅を狭め制限し管理するというものだが、対極的である豊かな溢れる語彙を持つ児玉まりあがどれだけ言葉を尽くそうとも笛田のひとつの愛の囁きで崩れてしまうのもまた恐ろしく美しくて文学的であると思う。
文学が題材だが文学記号、比喩、語尾などと分解して再構築した文学マンガも珍しい。
参考文献が格調高いものが並ぶ中で元ネタ的なものでハルヒやぞいを入れているが、その中で出てくる妹のかわいさを説いていた書籍は俺妹なのかいもいもなのか。それか別の作品か。

2019年8月2日

読書状況 読み終わった [2019年8月2日]
カテゴリ 電子コミック

懸念であった元カレ問題も大詰めで晴れ晴れとした今巻。違う環境、正反対な性格でも同じ方向へと向かっていく二人が眩しい。人知れずに黙々と緑化活動をしてきた山田を人知れず見てきた加瀬さんを山田の「やったーー♡♡」の一言が人知れずに加瀬さんを支え、救って照らしてた。ここから加瀬さんの想いは山田に対して動いていたんだと思うとそれだけでもう胸がいっぱいになる。いいシリーズだ。

2019年8月1日

読書状況 読み終わった [2019年8月1日]
カテゴリ 電子コミック

再読。あら^~尊き百合の音ォ〜〜! ミ°(即死)
加瀬さん、風呂場に駆け込んだり山田のトイレの音聴こうと聞き耳を立てたりと変態チックでエロいですね。でも、そこがいい。ピュア百合かと言われればそこは疑問符が付いてしまうが…。
山田一生懸命でいて暗い気持ちも明るい気持ちもあってその偽りのない想う気持ちのストレートさにやられるし、最終的には相思相愛で結ばれるのでページを捲れば捲るほ自然と頬が緩む。

2019年8月1日

読書状況 読み終わった [2019年8月1日]
カテゴリ 電子コミック

もう実質ふうふであったので2巻で完結は折り合いがつくけど、もっとふたりの慎ましく進む関係を眺めていたかった。後ろ髪引かれる、名残惜しいと未練が残るのはそれだけ作品に対して思いの残った何よりの証拠である。幼馴染百合として秀作でいずれ機会があればもう少し先の未来を読みたいですね。

2019年7月31日

読書状況 読み終わった [2019年7月31日]
カテゴリ 電子コミック

親父さんとの勘違いコントから父娘でのエロゲープレイの流れが完璧で腹抱えて笑える。「そうオナニーは結果に過ぎない!!」「エロゲーとは過程(プロセス)にこそ全て(ときめき)が詰まっているのです!」は名言。

2019年6月10日

読書状況 読み終わった [2019年6月10日]
カテゴリ 電子コミック

季刊GELATINの名懐かしい。「アナルの恩返し」「アナルと魔法のランプ」がケツ作過ぎて他の短編が霞んでしまっているのが惜しい。この2作はエロマンガ雑誌内のギャグ漫画作品として後世に語っても良いのでは。笑いが堪えられない下らなさ、畳み掛ける勢い、ギャグセンスの切れ味、頭のおかしさどれをとっても実にいい。後崎シリーズだぁーいすき。

2019年6月7日

読書状況 読み終わった [2019年6月7日]
カテゴリ 電子コミック

白状すると電車内のπ/の歩くパイズリ状態のみちるに掌握されましてね。1巻は感じたら負けという勝負の決め事、それに則した物語で話的にはこれからではあるが、いかんせん男性がクソザコなのですぐ負けてチンチンが凄くイライラする。でも、物語的に勝ってしまったら終わってしまうので致し方なしなのはしょうがないが焦らし、寸止めがもにゃもにゃする。
女性キャラのみちるは性格が悪くてじゃじゃ馬っぷりが激しいのでドMの読者向きって言われているが、私はみちるの屈する瞬間を今か今かと待ち望んでいるので他とスタンスが違うのかもしれない。難攻不落なキャラクター程崩落した際が堪らなく好きなんだよなぁ。

2019年5月31日

読書状況 読み終わった [2019年5月31日]
カテゴリ 電子コミック

かわいいので経済支援。幼女の無邪気さ、奔放さ、率直さ故の残酷さが独裁者としての立ち回り、ギャグに活かされて面白い。粛清が罰ゲーム感覚で行われ、カン党書記は2〜3話に一回は粛清されているが、その扱われ方は実にイイ味を出しているのが笑える。ミサイルを発射しようが、ビスケットを「革命同志の血と汗と涙の味」にしようが、ミャオの可愛さで無力化していくかわいいは正義の世界。ミサイル発射してもいいじゃない幼女だもの。
あと、共産圏ネタ以外にも「あと1歳若かったら良かった」は雨がっぱ少女隊とLOの担当者との会話を思い出したww
コルドナ社会主義共和国内に重度のロリコンが居ますねこれ。

2019年5月24日

読書状況 読み終わった [2019年5月24日]
カテゴリ 電子コミック

従うものではなく対等であるもの。「好き」とは何か?を追い求めてた本作ではあるが、これはそれでも「好き」と言える紗弥香が居るから、この紗弥香の姿を作者が描いてくれたから私はこの作品を信頼出来ると言えます。濁さず曇らせず決して逸らさずに向き合ってきた彼女たちのクライマックスに向かっての物語、答えに向かっての物語としてこの本巻は完璧に近い。
「好き」っていう曖昧で不確かなものと「好き」という変わらない確かな意思、覚悟。
人を見つめ、人を探り、見出した結末を。どんな結末が待っていようとも最終巻を正座待機。

2019年5月8日

読書状況 読み終わった [2019年5月8日]
カテゴリ 仲谷鳰

震災、新興宗教、父親からの性的虐待…と扱う題材としてヘビーな半自伝作。
著者が酒鬼薔薇世代だそうでキレる14歳、キレる17歳と連日TVがこぞって囃し立ていたの思い出す。其れからノストラダムスの大予言と終末思想、オカルトブームがあって子供心ながらに世界が終わる、無くなると思ったけど結果今も生きて居て乙一の小説「ZOO」で99年前と後では生まれた子には死生観に違いがあるではないだろうか?とあったが、覆われた閉塞感、死の影が側にあったあの時代を体験したかしていないか世代間によってこの漫画のもつ印象は大きく変わるだろう。
最近は虐待のニュースが騒がれているが精神的拠り所となる信じるべき身近な存在、居場所である筈の家族が崩壊した家族神話をこの漫画は改めて問いただす形になるのだろうか。
徹底的に否認された先に何に縋り、何に救いを求め、そして、何に希望を得られたのかまたは得られなかったのか落とし所として気になる。

2019年3月10日

読書状況 読み終わった [2019年3月10日]
カテゴリ 電子コミック

不穏の引きから戻って旅路はまだ終わらず続く。
相反するものが相反するものではなく同一として形をつくる。
記憶は覚えておくこと若しくは留めるもの、忘れること若しくは手放すものがあり、痛みや傷を忘れ、手放してしまったら人を傷付け悲しませてしまう。だから、傷付けてしまわないように覚え、留めなければならない。それは心の傷として戒めとして。
死と生は隣り合っているから生は価値あるものとして存在し、死は新たに旅立つ時に手渡される餞となる。

2019年2月14日

読書状況 読み終わった [2019年2月14日]
カテゴリ 電子コミック
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