世界リスク社会論 テロ、戦争、自然破壊 (ちくま学芸文庫 ヘ 9-1)

  • 筑摩書房 (2010年9月8日発売)
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感想 : 16
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リスク管理できない<危険>のグローバル化が引き起こすことについて。

危険(テロ、環境問題など)はいつどこにいても振りかかるものだから、国民国家という枠組みにこだわっていては防いだり対向したりできないし、そもそもそういった概念では捉えられないものになっているので、危険について考えるなら、ともかく国民国家という概念や戦争モデルを捨てて、グローバル化した世界(というか地球)を前提に新しい概念とモデルを考えないといけませんね、という話。

内容の検討は専門家に譲るが、理解はしやすかった。現実的な状況の変化と、概念を刷新する必要との関連がよくわかる。


※癖のある文章構造をしていて、最初手間取った。頭の方から理解しようとしないで、分からないところがあっても読み進めてしまって、最後にわからなかった辺りにもどるのがオススメ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: socio
感想投稿日 : 2012年9月1日
読了日 : 2012年9月1日
本棚登録日 : 2012年9月1日

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