鉄腕アトム 第2集 (KCスペシャル 306)

  • 講談社 (1987年4月1日発売)
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本棚登録 : 19
感想 : 1
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「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。

それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ・手塚治虫
感想投稿日 : 2008年4月28日
本棚登録日 : 2008年4月28日

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