元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書 2379)

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  • 中央公論新社 (2016年6月21日発売)
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感想 : 21
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元老制度を通して、明治〜昭和初期の日本を描く。
制度と書いたけど、元老には法律的に何の根拠もない。にもかかわらず、後継首相を推薦し、国の政策判断に寄与してきた。およそ民主的ではなかった。山県が政党内閣を支持しなかったのは、選挙のために腐敗・汚職がまかり通るからだし、国よりも選挙を優先に考えるからだ。山県が指摘する政党内閣の危険性は、現代もまったく変わらない。でも、もう元老はいないし二度と現れない。政治的には不幸な時代だ。

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感想投稿日 : 2017年11月2日
読了日 : 2017年11月2日
本棚登録日 : 2017年11月2日

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