”MBB、シャドーワークの徳岡晃一郎さん著書。マネジメント、リーダーシップ の先にある「イノベーターシップ」について書かれた本。
CMC読書会 2017年6月の課題図書として設定し、オンラインで意見交換中。
<キーフレーズ>
★イノベーターシップに必要な5つの力 (p.9)
未来構想力、実践知、突破力、パイ(π)型ベース、場づくり力
・イノベーターシップとは、未来の社会とそこへ至るシナリオを構想し、その実現のために既存のしくみに頼らず、産業横断的なネットワークで新たなエコシステムのパートナーを見つけ出すこと。同時に既存のしがらみをぶち壊すために哲学を語り、実践から試行錯誤で学びながら新たなパラダイムを提示する。(p.28-29)
・真の変革は政治的プロセスを踏み、合意形成をしていかねば成就しないという現実論者でもある。その意味で、イノベーターシップには社会や人間の洞察、社会の文脈でものごとをどう進めればいいのか、そんな方法論も含まれる。(p.36)
・人間はウンコを出すために生きているのではなく、さまざまなよい活動をするために生きていて、それらにエネルギーを使った残りがウンコである。企業も同じで、さまざまな必要な投資や利益還元を行った最後に残ったものが利益のはずだ(p.50)
※伊那食品工業 塚越寛会長の言葉。利益は健全な企業が生み出す「ウンコ」だ
※年輪経営 本に出てくるらしい → ★さがそう!
★大きな未来を実現する仲間を巻き込み、社外にはコミュニティをつくり、社内にはチームをつくって、メンバーをモチベートする「場づくり力」(p.63)
・ゴールデンサークル by サイモン・シネック (p.65) ※円の中心から Why→How→What
・四方よし = 三方よし(自分よし、顧客よし、世間よし) + 未来よし (p.65)
・未来構想力: 夢というより使命感。むしろ覚悟、決心が重要 (p.81:堀木エリ子さん)
★SECIキャリアモデル(p.102)
※20代…S、30代…E、40代…C(外界とつながって自分と会社のイノベーションを行う)、50代以降…I(社会への貢献、知の集大成・伝承)
・経済的価値の最大化を放棄し、社会的価値の最大化を自分の信念にする時代(p.124:ETIC. 宮城治男さん)
★イノベーターシップを発揮し、成果を出していくには、このような場づくりのための人間力が欠かせない(p.194)
※そのために必要なもの:オープンな「つながり力」+「共感力」 ←「コミュニケーション力」(発信力、質問力、対話力)
★イノベーターシップとは、人間らしさを発揮することそのものなのだ。(略)最初から大きな挑戦をしなくても、さまざまなレベルでの発揮があっていい。私たちは皆コミュニティのイチ員であり、その発展を願うならば、まずできるところから自分なりのイノベーターシップを発揮しよりよい未来を築いていけるはずなのだ。(p.243)
※ここ、とても大切だと思う。まず半径Xmから。
<きっかけ>
CMC読書会にて、かわにしさんからおすすめあり。”
- 感想投稿日 : 2019年8月15日
- 読了日 : 2017年6月8日
- 本棚登録日 : 2019年8月15日
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