前回の東京オリンピック開催前を描いていて、オリンピック主催に沸く当時の日本の国民全体での高揚感が読んでいて興味深かった。
本作は犯人が最初から分かっているので、何故犯人が犯行に及んだかの経緯を追う形だが、その心理が丁寧に描かれており、当時の日本の貧富の格差を読むにつれ犯人の動機には納得してしまう。ただ薬物に手を出す辺りからあまり共感出来なくなった。
後半がどのような展開になるのか楽しみだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月3日
- 読了日 : 2019年9月3日
- 本棚登録日 : 2019年9月3日
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