100円のコーラを1000円で売る方法2 (中経出版)

著者 :
  • KADOKAWA (2012年9月10日発売)
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感想 : 5
4

前回に引き続きだが、漫画のようなストーリーでマーケティングを伝えるという本なので、非常に読みやすい。
今回はマーケティングノウハウをどう実践にするかということで、参考になる。

p.55 企画力とは"企画を立案する力"でなく、"企画を実行する力"言い換えれば"組織を動かす力"のこと。
組織をどう動かすかという視点が欠けていて、単なる"情報コレクタ"にならない

p.56 PDCAは円で元に戻るのでなく、改善を積み重ねて、円柱を上るように改善していく。仮説を立てて実行してその結果を検証して次の行動につなげる。最初の仮説は間違っているかもしれないが、そのご軌道修正すればいい。そのサイクルを何度もまわしていく。PDCAを1週間とか半月とか短いスパンでどんdんまわすと威力を発揮する。

p.136 リーダー企業は下位企業が差別化戦略をしかけてくると、それを真似した模倣戦略をとることが多い。弱者は徹底的に差別化をしなければいけない。リーダー企業がまねできないぐらいの差別化

p.138 戦略は"何をやらないか"を決めること。あらゆる顧客にあらゆるものを届けようとすると、差別かもできない。

p.139 アメリカの航空業界 LCCのサウスウェストが抜群の利益をほこる。大手のコンチネンタル空港がまねをしたが従来と相反するようなサービスしたため苦情も多く失敗した。バリュープロポジションの考え方や、ランチェスターの弱者の戦略、ポーターの競争戦略、コトラーのニッチマーケティング、孫子の兵法とかの考え方のようにターゲットを誰に絞って、何に特化して何を捨てるか、ということ。

p.186 弱者は差別化を徹底する。コンビニミラーのコミーはシェア8割だが社員14人。 顧客を熟知している圧倒的な勝者がいて、しかも市場規模が小さくて参入してもうまみが小さいので他者もあえてこの市場に参入しようとしない。ただ、顧客の知恵を照って敵に深めている。その商品を使って価値をえるユーザーがどれだけ満足しているかが重要。顧客とユーザーは必ずしも一致しない



『参考文献』
1st 失敗する理由
「失敗の本質」戸部良一 日本軍が負けた理由を検証
「図解 クラウゼビッツ 戦争論 入門」 是本信義 戦術と戦略を明確に区別
「空気の研究」 山本七平
「関係の空気 場の空気」 冷泉彰彦
「バリュープロ簿辞書ん戦略 50の作法」
2st
強者の戦略
「営業で勝つ! ランチェスター戦略」 福永★
「孫子の兵法 経営戦略」 長尾一洋

3rd PDCAと仮説検証
「99.9%は仮説」 竹内薫 ★
「企画力」 田坂広志 ★
「残業3時間を朝30分で片付ける仕事術」
「仮説思考」 内田和成

4th 網羅思考と論点思考
「巨像も踊る」
「まず、世界観を変えよ」 田坂★
「論点思考」 内田 現象と論点をわけて、論点を重視する。●

5th
「松下電器の経営改革」●

6th
弱者の戦い方
「経営の心得」 小山昇
「イノベーション成功の法則 3 欠乏 不足が新機軸を生む」 ●
「リーダーの条件は 思い。何か変えていたおいう気持ちがなければ旅の仲間は集まってこない」

7th 弱者の戦略・差別化戦略
「競争優位の戦略」@p^ら^
「コトラー ケラーのマーケティングマネジメント第3版」 ニッチマーケ

8th 創発戦略
「戦略サファリ」 1999 マーケティング戦略の視野を広げるのにお勧め

9th 徹底する勇気/トレードオフの判断
「経営の心得」 小山昇

10th 戦略の深化
「競争戦略論」 ポーター
「なぜ 社員10人でも分かり合えないのか コミーに学ぶ少人数マネジメント」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マーケティング
感想投稿日 : 2013年9月29日
読了日 : 2013年9月29日
本棚登録日 : 2013年9月29日

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