チルドレン (講談社文庫)

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レビュー : 2353
著者 :
hiromida2さん  未設定  読み終わった 

伊坂幸太郎 著
以前から 読みたかった「チルドレン」沢山の方々に愛読されて…遅まきながら やっと読んだ!
やっぱり 伊坂幸太郎さんの作品は 本当に好きだなぁ
自分の気持ちに必ずと言っていいほど ヒットする。
自分的には長篇小説が好きだが、この短編集は短編に見せかけて長篇小説に作り上げられていた。
流石と言わざる得ないほど 巧くて スラスラ読める 小説の中の現場に足を踏み込んだような気持ちで読めました。
登場人物が いつも面白い!癖のある 陣内さん とても良かった…自己中心的かと思えば、猪突猛進というか 不思議な自分の思想と呼ぶべきか?自分の考えに断定的、まわりがちょっと引いてしまうところもあるくらいの根拠なき自信家…しかし 頭が切れて 話す内容にあまりに説得力があり過ぎて ついつい 疎ましく感じるより尊敬さえ覚えてしまう。
陣内さんのような人がいるから 人生楽しめてしまえるのではないか?鴨居 といい武藤や永瀬 優子 まわりの優しい真面目で控えめな人達が集まって 結局 陣内を支えて そして支えられてる感じが とても心地良かった。
面白かったから もう少し 読みたいなぁって思うところで
あっさり(特に事件性なく)終わってしまったが…
ラストに永瀬が フッと思った 台詞が印象的

「歴史に残るような特別さはまるでなかったけれど、僕にはこれが、特別な時間なのだ、と分かった。 この特別ができるだけ長く続けばいいな、と思う。甘いかな。」

何故か 今の自分の気持ちに ズンってきて 涙が溢れた。

人には自分の事は分からない(心の中だって分からない )
自分自身でも分からない事がある 潜んでいて忘れているのかもしれないような…でも ある言葉によって 自分自身の中だけで感じるような 何気ない言葉に胸を打つ
伊坂幸太郎さんは そういう世界を描ける作家さんだと思う

レビュー投稿日
2019年8月14日
読了日
2019年8月14日
本棚登録日
2019年8月14日
8
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