ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)

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レビュー : 159
ひろちゃんさん  未設定  読み終わった 

才能豊かなゆえに己を過信する魔法使い見習いのなかから、その驕慢さゆえに生まれた邪悪な影を、追いつ追われつする。


ひとによっては、ユングみたいなモチーフが図式的にすぎるとか、説教臭いと感じるかもしれない。
でも、リアルな別世界を創造してぐいぐい描いていく想像力と物語力が、よい臭み消しになっているとぼく個人は感じた。
ラスト、悪=影と一体化するところで、それまで自分の中に驕りと憎しみを借りたててきた人物たちが影のなかに現れ、消えていくシーンなんて生き生きと迫力あったなあ。


ものの名前=本質という思想につらぬかれているあたり、それから意識して黒人をだしてくるエスノコンシャスなところ。
下手に魔法を使うと世界の均衡が崩れるという考え方。
こういうのは人類学っぽい。作者はアメリカ人類学の雄、アルフレッド・クローバーの娘。

レビュー投稿日
2013年7月28日
読了日
2013年7月28日
本棚登録日
2013年7月20日
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